麻雀漫画「哲也~雀聖と呼ばれた男~」の面白さはイカサマではない!【感想・レビュー:ネタバレなし】

 

 
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週刊少年マガジンで1997年から連載されていた
人気漫画「哲也~雀聖と呼ばれた男~」(原作:さいふうめい、作画:星野泰視)について
感想(レビュー)を語ると同時に
「哲也~雀聖と呼ばれた男~」の素晴らしさや得られる人生の教訓

などを話していきたいと思います。
(極力ネタバレのない形で話をしていますが、紹介上、若干のネタバレがある点はご容赦下さい)

「哲也~雀聖と呼ばれた男~」はどのあたりが特徴的なのか?
どのあたりが面白いところなのか?

このあたりを踏まえていきながら「哲也~雀聖と呼ばれた男~」の
素晴らしさについて大いに語っていこうと思います。

今回取り上げる漫画は

「哲也~雀聖と呼ばれた男~」

です。

「哲也~雀聖と呼ばれた男~」はちょっと昔の漫画ですが
週刊少年マガジンというメジャーな雑誌で連載されていたので
知っている人も多いと思うんですよね~

とりあえず最初に、この漫画のジャンルの説明をすると

この漫画は「ギャンブル漫画」です。

ギャンブル漫画といっても色々なギャンブルを扱っているのではなく
「麻雀」を題材に扱った漫画になります。

「雀聖」なんて言葉が出ていますからね~

「哲也~雀聖と呼ばれた男~」を知らなくても
麻雀を題材にした漫画だという事は分かると思うんですよね。

大体「雀」という言葉なんてまず使いませんからね。

「雀」という言葉が出てきた時点で

こりゃ「麻雀」と関係あるな??

と思って貰って大丈夫だと思います(笑)

週刊少年マガジンって一応少年が読むように
作られた漫画だと思うんですけど

そこに麻雀をぶっこんでくるという
マガジンサイド(講談社)の姿勢が凄いですよね~

しかも、この漫画は8年近く続いたんですよ!!

凄くないですか??

8年続くという事はそれだけ「哲也~雀聖と呼ばれた男~」という漫画が
読者に受け入れられたという事ですからね~

もしかしたらこの漫画を機に麻雀を覚えた

という人も多いかもしれないですね。

という事で麻雀好きの私としては

今回「哲也~雀聖と呼ばれた男~」をレビューを書くことによって

「哲也~雀聖と呼ばれた男~」の面白さと

麻雀の面白さなどを伝えられたらいいなと思っています。

今の若い人にも「哲也~雀聖と呼ばれた男~」の良さを知ってほしいですね~

と、その前に今、漫画好きの私がオススメな漫画を3作品紹介しています

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「哲也~雀聖と呼ばれた男~」はどんな作品?

「哲也~雀聖と呼ばれた男~」は週刊少年マガジンで連載されていた人気漫画です。
ジャンルはギャンブル漫画(麻雀漫画)
原案はさいふうめい、作画は星野泰視
コミックスは全41巻が発刊されています。

原案:さいふうめい、作画:星野泰視
出版社:講談社
掲載誌:週刊少年マガジン
掲載期間 1997年33号~2005年2・3合併号
巻数 全41巻

「哲也~雀聖と呼ばれた男~」を無料で読む為には

「哲也~雀聖と呼ばれた男~」をすぐ読みたい方は
「漫画BANG!」という無料アプリで読むことが出来ます。
(iOS・Android双方で使えるアプリになっています)

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もちろん「哲也~雀聖と呼ばれた男~」も無料で見られますよ。

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「哲也~雀聖と呼ばれた男~」の概要とあらすじ

「哲也~雀聖と呼ばれた男~」の主役は
麻雀界において「雀聖」と呼ばれ
「麻雀放浪記」や「ドサ健ばくち地獄」などの麻雀小説を出版して

一時代を築いた 阿佐田哲也(あさだ てつや)

時は阿佐田哲也が15歳だった昭和19年に遡ります。

この頃の日本は第二次世界大戦の真っ最中で
当時の若者は軍需工場への勤務を課せられていました。

そんな工場勤めの中の唯一の楽しみは麻雀

普段ロクに働かず、よぼよぼのおっちゃんは
哲也に麻雀を教えてくれました。

そして、そのおっちゃんが教えてくれたことがもう一つあります。

それは

「運が悪い奴が死ぬ」という事

この言葉を胸に阿佐田哲也少年は博打を打つことになります。

昭和20年8月、日本は敗戦をし
阿佐田哲也は16歳になっていました。

工場勤めで得た給料では満足な生活が出来ないと
悟った哲也は先輩の誘いに乗り博打を打ちます。

哲也はカモられるために呼ばれたことに気づきながらも
おっちゃんの言葉を胸に必死に喰らいつきます。

そして、大逆転を果たし

哲也の「雀聖」としての資質が一気に開花することになります。

勝ち続ける新人哲也に危機感を抱いた先輩達は

印南(いんなみ)という男を哲也にぶつけます。

印南は哲也がイカサマをしていることに気付き早々に勝負をおります。

そして勝負の後、哲也にイカサマのタネを教えてもらう見返りに
麻雀という博打をやった方がもっと儲けられると情報を提供します。

印南のアドバイスを経て、麻雀の世界にどっぷりつかっていく哲也

果たして、哲也は麻雀の世界で大成することが出来るのか?

哲也の前に現れる敵はいったいどんな敵なのか?

フィクションとノンフィクションを織り交ぜながら
阿佐田哲也という一人の人間の
濃密で数奇な人生を描いていく本格派の麻雀漫画

全体の概要・あらすじはこんな感じです。

最終回のあらすじを知りたい方は以下から確認してください。

「哲也」最終回のあらすじ、最後はこうなった

この「哲也~雀聖と呼ばれた男~」の話に出てくる内容の
どれくらいが本当で、どれくらいが脚色なのかは分かりませんが

なんとも不思議な世界観なんですよね~

星野泰視さんの画力がもたらす影響もあるでしょうし
そもそも阿佐田哲也さんの人生が濃厚だった

ということもあるんでしょうけどね。

普通の麻雀漫画とは一線を画して
週刊少年マガジンという若者向けの雑誌て人気を博しただけの事はあるんですよ。

という事で「哲也~雀聖と呼ばれた男~」の
特徴的なところや魅力を語っていこうかなと思います。




「哲也~雀聖と呼ばれた男~」のここが凄い!

イカサマはバレなきゃイカサマじゃないに共感!

「哲也~雀聖と呼ばれた男~」の中に出てくるキャラクターは
主人公の阿佐田哲也をはじめイカサマを使います。

ある人間はガン牌といって牌について印を見て
次に引いてくる牌のありかを知る事が出来たり

ある人間は初めから自分に有利になるように
牌を積み込んで、配牌を仕組んでみたり

と、ここで紹介端切れませんが

上で紹介したような初歩的なイカサマから
あっと驚くようなイカサマを使って勝負をしてきます。

汚いですよね~

だけど、勝負ってそういうギリギリのところにあると思うんですよね~

「イカサマは悪」

そう決めつけて非難することは誰にでも出来る訳ですが

悪って非難したからなくなるの??

ということなんですよね~

麻雀のイカサマのようにあからさまでえげつないものばかりではないですが
世の中にはイカサマっぽいことやズルい事で溢れているんですよ。

そもそも人間のスタート地点だって平等な事はないですからね~

私は親が借金取りに追いかけられるような
家に生まれてきたので、
若い頃はいわゆる普通の家庭ですらズルいと思っていましたよ。

なんで、自分だけは恵まれないんだ!

みたいな事なんてしょっちゅう思っていましたからね~

両親が健在でお金に困っていない家は
自分がして貰えない事を色々してくれる

自分で稼いでいる訳でもないし
能力の差がある訳じゃないのにズルい

と、思いましたね~

だけれども、そんな事を含めた狡さなんて世の中には溢れているんですよ。

上手い話に騙される事もあるだろうし

会社や学校の同僚に責任を擦り付けられる事もある

個人的な話をすれば、エアコン業者に来られた時に
必要のない部品が必要だと言われ料金をふっかけられた事もあります。
(これはイカサマっぽいでしょ)

これらを回避するには、理不尽やイカサマが溢れている事を
受け入れる意外にないんですよね~

そういったイカサマまがいの事や理不尽の原因を考える

そして、結果から対応策を考えて、自分の行動に昇華させる。

まあ、こんな事しかないんだと思うんですよ。

エアコンの話に関しても「これはおかしい」と
途中で思って話を破断にして、別の業者と話をしたから気づいた訳で

”イカサマはバレなきゃイカサマじゃない”

というスタンスでくる人に負けないよう
イカサマを見抜ける目を養わなくてはいけないんですよね。

「哲也~雀聖と呼ばれた男~」では博徒として
イカサマを使ってくる人間がいっぱい出てきますが

『情報戦に負けたら終わり』

という貴重な情報を教えてくれる漫画です。



不気味なキャラクターがツボにハマる!!

「哲也~雀聖と呼ばれた男~」は阿佐田哲也という人物の
半生を描く形で物語が進んでいきますが

ストーリーとしては単発ものなんですよね~

坊や哲(阿佐田哲也)が色々な土地に行って
その地の強敵と出会う

そして、その強敵と戦い、打ち負かす。

というループを繰り返す形なので
大枠のストーリー展開はそれほど大きくありません。

あくまでその強敵のキャラクターの面白さ

持っている技と勝負スタイルの面白さ

で、物語を続けていく漫画になっています。

ですからキャラクター勝負なんですよね~

「敗戦後に貧しい日本」

が舞台になっているので、

当然”爽やかな熱血漢”とか”研究熱心の前向き少年”
みたいな人間は出てこないで、

いかにも怪しい人間

いかにも危険な人間

が、大挙してくる訳です。

このキャラクター達の「不気味度」や「不審者具合」が最高なんです!!

ストーリーの序盤に出てくる印南は
ヒロポン(いわゆる覚せい剤)が欠かせない人間ですし

そもそも「顔がヘビだろ!」と突っ込みたくなるような
「奄美のハブ」というキャラクターが出てきたりと

次から次へとまあ不気味なのを揃えてきたなぁ

というくらいにヘヴィーなキャラクターのオンパレード

これが時代背景とマッチして

どの勝負も面白く仕上がっているんですよね~

まあ、読む人にとっては「この絵は苦手!!」と
なるかもしれませんが、

読めば読むほどツボにハマっていく
不気味なキャラクターがあってこそ

「哲也~雀聖と呼ばれた男~」

って感じがするんですよね~

この不気味ながらも愛すべきキャラクター達を堪能してほしいですね~

「哲也~雀聖と呼ばれた男~」の全体評

「哲也~雀聖と呼ばれた男~」は
個性的に仕上げたキャラクターが
闇の技を使いながら麻雀を展開していく

というところに面白さがある麻雀漫画です。

技と同時に勝負のたびに繰り出されるイカサマも必見で
綺麗ごとのない世の中でどう戦っていくか

みたいな事も思わず考えてしまう作品です。
(これは私だけかもしれないですが)

麻雀好きじゃなくても楽しめる作品なので
是非とも読んでほしいですね~

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