チャンピオンREDで2003年から連載されていた
人気漫画「シグルイ」(原作:南條範夫、作画:山口貴由)について
感想(レビュー)を語ると同時に
「シグルイ」の印象的だった点
などを話していきたいと思います。
(極力ネタバレのない形で話をしていますが、紹介上、若干のネタバレがある点はご容赦下さい)
「シグルイ」のどのあたりが魅力的なのか?
見所も含めて語っていきつつ「シグルイ」を
無料で読む方法についても話したいと思います。
Contents
今回取り上げる漫画は
「シグルイ」
です。
「シグルイ」って何?どんな意味?
と思うかもしれませんが、漢字に直すと「死狂い」という意味だそうです。
実はこの漫画、この「死狂い」というタイトルに
ぴったりな内容になっているんですよ。
という事でまずはこの漫画が、どんなジャンルなのかを説明していきましょう。
この漫画のジャンルは「歴史漫画」です。
いかにも日本文化
というか、武士社会の文化という印象を受けますが
この漫画の舞台は戦国時代が終わった後の
平和な江戸時代の漫画なんですよ。
その中でこの「死狂い」という文字が似合う世界観を出す。
ここに「シグルイ」という漫画の凄さなんですよね。
さあ、この漫画が発信する世界観の凄さ・魅力について
これから説明していきましょう。
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「シグルイ」はどんな作品?
「シグルイ」はチャンピオンREDで連載されていた人気漫画です。
ジャンルは歴史漫画
原作は南條範夫、作画は山口貴由
コミックスは全15巻
原作:南條範夫、作画:山口貴由
出版社:秋田書店
掲載誌:チャンピオンRED
掲載期間:2003年8号~2010年9号
巻数 全15巻
「シグルイ」を無料で読むには
「シグルイ」をすぐ読みたい方は
「漫画BANG!」という無料アプリで読むことが出来ます。
(iOS・Android双方で使えるアプリになっています)
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「シグルイ」と検索して下さいね。
「シグルイ」の概要とあらすじ
時は寛永6年。
戦も終わり太平を取り戻した日本にあって
駿府城の暗君である徳川忠長は横暴な振る舞いを続け
家臣や民を苦しめ続けていました。
徳川忠長は御前試合としてお互いに真剣を持たせる事を提案し
目の前で殺し合いをさせようとしていました。
そんな凄惨な現場に立つ男が二人。
一人は隻腕の剣士 藤木源之助
もう一人は盲目・跛足の剣士 伊良子清玄
(跛足とは片足が不自由でまともに歩けない状態を指します)
御前試合に臨むこの二人にはただならぬ因縁があったのでした。
そして、この二人の剣士の壮絶な過去が描かれます。
果たして、藤木と伊良子の因縁とは何なのか??
二人の勝負はどのような結末を迎えるのか??
全体の概要・あらすじはこんな感じです。
「シグルイ」と検索して下さいね。
いきなり登場する人物が濃いです(笑)
主役となる藤木源之助、伊良子清玄
この二人も出てくるなり悲壮感がパンパなくて
「なになに?いきなりどうなっちゃうの?」
というハラハラの展開が始まります。
このハラハラの正体を分析してみたので
「シグルイ」の魅力を話していきましょう。
「シグルイ」の特徴
溢れ出る狂気に人間社会の何たるものかを考えさせられる。
「シグルイ」の最大の特徴は 『狂気』 です。
そもそも「死狂い」というタイトルからして異様ですよね。
Google先生に「死狂い」の意味を聞いてみると
1.死を覚悟して荒れ狂うこと。 しにものぐるい。
2.悟り切れないで死に際して乱れること。
とありました。
では、「シグルイ」という漫画は上の2つのどちらかの意味に
当てはまっているかと言うと、どちらにも当てはまっていません。
では、どんな世界観になっているのか…
それは死ぬほどに狂った人達が織り成す人情劇。
私の中ではこの言葉で「シグルイ」という漫画を表現します。
シグルイで藤木や伊良子が住む駿府城を収める城主徳川忠長
彼はあまりの暴虐ぶりに将軍家の正当な血筋を継ぎながらも
将軍の命により、斬首されてしまうという経歴の持ち主。
詳しく文献にはないので、実際にどんな人物だったかは分かりませんが
そのおどろおどろしい忠長のイメージを膨らませて
漫画の中では狂気を爆発させます。
自分の思い通りに行かなかったから無関係の人を殺す
獣と人の戦いを見たいから生贄に武士を投じて殺す
着物の袖に影がかかったから殺す
もう完全にやりたい放題です。
この忠長一人をとっても十分に狂気は表現出来るのですが
藤木・伊良子の剣の士である岩本虎眼も狂いまくります。
虎眼は精神を病んでいるという設定なので
現在でいうところの認知症のような状態ではありますが
己の価値観を通すために何のためらいもなく人を殺しますし
実の娘を大勢が見ている前で性交渉させようとするなど
その狂いっぷりは作中でも指折りの存在となっています。
そして、主役となる藤木源之助、そして虎眼の娘である三重
この二人も虎眼を殺された事による復讐のために無差別に人を傷つけていきます。
この狂人達の狂気にあてられ、多くの人が犠牲になりますが
この狂気のもとになる歪んだ価値観は
明確な身分制度を持った江戸時代の闇を映しているのかなぁ
と感じるんですよ。
「斬り捨て御免」という言葉があります。
これは支配階級である武士の特権の一つ武士に無礼をはたらいた
町人・農民を斬り殺しても罰せられないという特権の事ですが
これって今の社会からすると異常ですよね。
日本史に詳しい人などは、江戸時代は太平の世であったという人がいますが
今と比較したらこの制度一つとってみても、狂った時代である事は間違いありません。
江戸時代が平和だったと言われる所以は
他の時代がもっと悲惨だったから…
と考えるとこの時代自体が狂っていたのかもしれません。
(あくまで今の時代と比較した場合です)
人の生きる権利などは存在せず、全ては権威者のために民衆は存在する。
そう考えると今後の社会で何を大切にしていけば良いのか。
そんなヒントが分かるような気がします。
今の日本でも男女差別、雇用機会均等法、教育格差の問題など
色々な格差、差別が蔓延しているように見えますが
徐々に社会は良くなっているだなと実感する事も出来ます。
狂気が爆発する作品から世の中の在り方を考えられる。
そんな作品になっていますよ。
「シグルイ」の全体評
シグルイという漫画は過去の日本が抱えていた理不尽な常識を基に
現代では考えられないくらいの狂気をたくさん見せてくれる漫画です。
その狂気は迫力満点で、途中から漫画を読む手が止まらなくなるほどです。
ここに出てくる登場人物の行く先、結末を見ていくと
社会の在り方などが分かって来るのかなぁと思います。
読んでも楽しい、考えても楽しい漫画に仕上がっているので
グロ場面に耐えられる方は是非一度読んでみて下さい。
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