ビッグコミックスピリッツで2003年から連載されていた
人気漫画「ホムンクルス」(作者:山本英夫)について
感想(レビュー)を語ると同時に
「ホムンクルス」の印象的だった点
などを話していきたいと思います。
(極力ネタバレのない形で話をしていますが、紹介上、若干のネタバレがある点はご容赦下さい)
「ホムンクルス」の見所も含めて語っていきつつ
無料で読む方法についても話したいと思います。
Contents
今回取り上げる漫画は
「ホムンクルス」
です。
タイトルを聞いただけではピンとこないと思うので
まずはこの漫画が、どんなジャンルの漫画なのかを説明していきましょう。
この漫画のジャンルは「サスペンス漫画」です。
「ホムンクルス」という言葉は漫画のタイトルでありながら
実はそもそもこの言葉に意味があるんです。
ウィキペディアで調べてみると
「ホムンクルス」=錬金術師によって作られる人造人間
とあります。
まあ、日常会話で使う言葉ではない事は確かです(笑)
ちなみに「ホムンクルス」の作者である
山本英夫さんの漫画で「殺し屋イチ」という作品があります。
この漫画を読んだ時に衝撃を受けたんですよね~
一言では言い表せないんですが
「こんな世界観を出せる漫画家がいたのか??」
と思ったんですよね~
そして、この漫画ブログを作った中で
一番最初に記事を書いたのが
「殺し屋イチ」だったんですよ。
もうそれくらいのインパクトがあったという事なんです。
グロ系・エグ系が大丈夫な人は是非一度読んでみて下さい。
この「ホムンクルス」という漫画も山本英夫さんが
持ついびつな世界観がさく裂しまくっていて
特徴的な作品に仕上がっているので
早速「ホムンクルス」の特徴を話していきましょう。
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「ホムンクルス」はどんな作品?
「ホムンクルス」はビッグコミックスピリッツで連載されていた人気漫画です。
ジャンルはサスペンス漫画
作者は山本英夫
コミックスは全15巻
作者:山本英夫
出版社:小学館
掲載誌:ビッグコミックスピリッツ
掲載期間:2003年~2011年
巻数 全15巻
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「ホムンクルス」の概要とあらすじ
主人公の名越 進(なごし すすむ)は
ホームレスの生活を送っていましたが
一日中スーツを着て車の中で過ごしており
公園に住むホームレスとは一緒ではないと
というプライドを持っていました。
そんな名越に話しかける人物が1名いました。
名前は伊藤学。
伊藤はボンボンの医大生として裕福な生活を送っていましたが
トレパネーションという第六感を発生させる
人体手術に強い興味を持っていました。
伊藤は70万円という報酬を提示して名越を誘います。
当初は断っていましたが、いよいよお金に困った名越は
生活費を目的にトレパネーション手術を受ける事を決めます。
二人は術後に何かしらの才能が開花していないか
カード実験や心霊スポット巡りをしますが
何の成果も得られません。
何も起こらない事を確かめた名越ですが
ある時、名越が左目で街を見渡すと
人間が別の生き物に見えていました。
ペラペラの人間、樹木になっている人間、頭と足が逆になっている人間
などが見えはじめ、うろたえる名越
そんな時にヤクザの組長が名越とぶつかります。
組長は刃物を出して名越を脅しますが
名越にはまったく別の風景が見えていました。
果たして、名越にはどんな景色が見えていたのか?
名越の能力は何をもたらすのか?
全体の概要・あらすじはこんな感じです。
「ホムンクルス」と検索して下さいね。
最初のストーリーは動きがありますが
冒頭でも話した通り、山本さんの作品は
とにかくいびつな世界を描いているので、読む人によっては
「なんだこりゃ?、意味分からない!」
と思う人もいると思うんですよね。
そんな分かりやすさを求める人にも
「ホムンクルス」が面白く感じられるような
感想(レビュー)を書いていきたいと思います。
「ホムンクルス」の特徴
人間の核に迫る描写!一つの行動のなぜを考える
「ホムンクルス」の最も特徴的で、面白い点は
『顕在化していない人間の闇を表現している』
という点です。
例えば、何かいじめを受けたときに
「もうこいつと付き合うのは嫌だ」
とかはとても分かりやすい感情ですよね。
死にたくなるくらいに辛くなることもあると思いますし
一般的な漫画だとこの第一次感情を表現して
ストーリーに抑揚をつけることがほとんどです。
しかし、ホムンクルスの場合はこの一次感情ではなく
二次、三次の感情にフォーカスを当てて
かなりディープな世界観を描いています。
先ほどのいじめの例を使うと
なぜいじめをするようになったのか?
子供のころに大切な人の別れがあって
友情の無情さを感じてしまったから??
親から縛り付けら続けたことで
精神的な開放を他人を攻撃することで得たのか??
親からの愛情を十分に受ける事が出来ずに
愛情不足の形がいじめにつながっているのか??
とまあ、表面的には見えない様々な原因があるんですよね。
この原因を究明するヒントがホムンクルスという形で
名越に見えるというのが、この漫画の味です。
子供のころに大切な人の別れがあって
友情の無情さを感じてしまった
→ 全身が鋼鉄になって見える
親から縛り付けら続けたことで
精神的な開放を他人を攻撃することで得たのか??
→ 手足の先が刃物のように尖っている。
親からの愛情を十分に受ける事が出来ずに
愛情不足の形がいじめにつながっているのか??
→ 胸から顔が出ていて常に泣いている。
これがホムンクルスなんですが
私の貧相な発想だとこれくらいが目一杯です(笑)
この表現を秀逸に行うのが山本ワールドなんですよね。
逆に秀逸過ぎて私のような凡人には理解が出来ない。
という事もあったりしますが、丁寧に一つ一つの
トラウマや人間を形成している核について描いているので
味わい深い描写が続くのが特徴ですね。
丁寧に描いている分、ストーリーの進みが遅い
という特徴もありますが、1話ずつ読んでいく
週刊誌方式でなければ、どんどん読み進めていきますし
核(コア)を描いているので、なんともドキドキさせられます。
山本さんの作品では「殺し屋イチ」が最高に好きですが
このホムンクルスも山本ワールド全開なので
ディープなサスペンス漫画が好きな人は
是非、一度読んでみてほしいですね。
「ホムンクルス」の全体評
「ホムンクルス」は普段生活している中で
意識していない人間の核の部分に焦点を当てた
深みのあるサスペンス漫画になっています。
一見すると意味不明な描写の連続に見えますが
なぜこんな描写や表現をしているのか??
という事を考えながら見てみると
より一層ホムンクルスという漫画を楽しめますよ。
異端の漫画を見て、貴方はどう感じるでしょうか?
このレビューを読んで興味を持った方は、是非読んでみて下さい。
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