少年ビックコミック(後にヤングサンデー)で1986年から1996年まで連載されていた
人気漫画「お~い!竜馬」(原作:武田鉄矢、作画:小山ゆう)について
感想(レビュー)を語ると同時に「お~い!竜馬」の素晴らしさや人生の教訓
そして随所にみられる武田鉄矢の坂本竜馬愛などについて話していきたいと思います。
(極力ネタバレのない形で話をしていますが、
紹介する上で若干のネタバレがある点はご容赦下さい)
また、日本中に数多く存在する幕末の歴史物漫画の中で
「お~い!竜馬」はどのあたりが特徴的なのか?
どのあたりが面白いところなのか?
という点についても語っていきたいと思います。
Contents
今回取り上げる漫画は
「お~い!竜馬」
です。
“竜馬”というキーワードが示す通り
この漫画は坂本竜馬の人生を描いた歴史漫画です。
日本の歴史漫画は織田信長や豊臣秀吉が登場する
戦国時代を題材としたものが多いですが
坂本竜馬が活躍した幕末を取り上げたも漫画も数多く存在します。
( 左:幕末伝 右:信長 )
特に幕末ものに関してはまだ歴史が浅いので
文献などが豊富に残っており、史実に忠実に描いていくと
ストーリーに幅を持たせづらいという特徴がありますが
そんな幕末ものの漫画の中で燦然と光を放つ漫画が
「お~い!竜馬」
です。
では、星の数ほどある歴史漫画の中で
「お~い!竜馬」のどこが面白いのでしょうか?
私が「お~い!竜馬」を読んで
面白いと思った魅力を存分に語っていきたいと思います。
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「お~い!竜馬」はどんな作品?
「お~い!竜馬」は少年ビックコミック(後のヤングサンデー)で過去に連載されていた人気漫画です。
ジャンルは歴史物漫画
原作は武田鉄矢、作画は小山ゆう、現在は連載を終了しておりコミックスは全14巻(文庫版)
原案:武田鉄矢、作画:小山ゆう
出版社:小学館
掲載誌:少年ビッグコミック(後にリニューアル創刊でヤングサンデーへ)
掲載期間
1986年~1996年
巻数
全14巻(文庫版)、全12巻(新装版)
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「お~い!竜馬」の概要とあらすじ
250年近く続いた江戸時代末期。
このまま末永く平穏に続くと思われた時代に
黒船が襲来して日本は大混乱時代に突入する。
明らかに日本が持っている戦力よりも格段に上の戦力を持つ外国に対して
「徳川将軍を先頭に身を賭して戦いを挑むのか?」
「徳川将軍を倒して新しい日本を作り外国に戦いを挑むのか?」
「相手の条件を飲み、和平を結び平穏に収めるのか?」
日本は揺れに揺れていた。
(写真:黒船襲来)
そんな時代に坂本竜馬はこの世に生を受けた。
客観的に状況を判断できず、玉砕濃厚な中戦いを挑もうとする
多くの勢力(大名や将軍)に対して
坂本竜馬はどのように戦況を判断して
日本をどのような方向に進めていくのか?
また、自分と考え方の違う武士達に対してどのような働きかけを行っていくのか?
当時(江戸時代)としては人が想像もつかないような
視点・視野を持つ坂本竜馬が幕末という激動の時代を駆け抜ける
全体の概要・あらすじはこんな感じです。
⇒(参考)漫画「お~い!竜馬」のあらすじまとめ(最終回あり)
歴史物の漫画を見ていると、
「なんでこんな考え方がまかり通っているんだ」
と思う事が多くあります。
雨が降らないことを生贄が足りないせいだと言い
多くの無実の人を殺してみたり
生まれながらに立場が違うと勝手に身分を決めつけられて
身分の高いものからは一方的な虐待を受けていたり
現代の世の中を生きる私達にとっては本当に信じられない事ばかりです。
しかし、それは紛れもなく歴史上行われてきた事実であり
その事実を踏まえて私達は今の世の中を生きている訳です。
歴史物の漫画からはいろいろなことを学べます。
それは反面教師であったり
今の私達が忘れてしまった大切なことであったりと
ケースはいろいろですが、
「お~い!竜馬」からも多くの事を学ぶことが出来ます。
ここでは、そんな「お~い!竜馬」の魅力
そして、素晴らしさを語っていきたいと思います。
「お~い!竜馬」のここが凄い!
武田鉄矢の竜馬愛が凄まじい!!
タレントで歌手の武田鉄矢さんを知らない人はあまりいないのではないかと思いますが
実はこの武田鉄矢さんは坂本竜馬を心酔している事でも有名です。
NHKの大河ドラマ「龍馬伝」では
坂本竜馬の師匠である勝海舟役としてドラマ出演しており
「坂本竜馬といえば武田鉄矢」
というくらい竜馬通で有名なタレントさんです。
その武田鉄矢の竜馬愛がエグイくらいに凄いです
実際の史実で語られている坂本竜馬は幕末になくてはならないくらいの
大きな仕事をした人物として知られていますが
その竜馬は
「剣術では相手なしの達人」
「頭の回転の速さは日本でもトップレベル」
「女にモテモテに伊達男」
「男にもモテモテの魅力たっぷり男」
と超人ばりの完璧な人物として描かれています。
いくらなんでもそこまでではないでしょ~
と言いたくなりますが、武田鉄矢さんの竜馬愛がとても心地よく伝わります。
今よりも格段に成熟度が低い江戸時代という中で
坂本竜馬は極めて先進的な思想・発想を持っており
その描かれ方は完全無欠のベビーフェイス(善人)です。
かなり、残忍でエグイ当時の様子をそのまま表に出すと
後味の悪さが残ってしまう中で坂本竜馬の超人ぶりは
物語に清々しさと希望を与えてくれます。
是非、武田鉄矢さんの竜馬愛をたっぷりと受け取って物語を見てほしいですね。
自分の人生に役立つこと必至!成長したい人は読むべし
「お~い!竜馬」の主人公である坂本竜馬の最大の武器といえば
「武力」でもなければ「知力」でもありません。
「頭の柔らかさ」です。
坂本竜馬の頭の柔らかさは時代を先に進めていくうえで絶対に必要になる最強の武器です。
見栄やプライドばかり尊重する武士という立場にあり
(坂本竜馬は下級武士ではありましたが)
同じ藩の盟友である武市半平太などは当時の日本の代表的な考え方で
“尊王攘夷”を実行しようとしますが、竜馬は
“日本は外国に決して勝つことは出来ない”
という冷静かつ俯瞰的な見解を持って行動をしていました。
見栄やプライドを守るためなら死ぬことを厭わない武士
今の世の中で考えればそんな考え方は常軌を逸しており
誰しもが間違っている事だと言うはずですが
当時に生きている人達の立場になって考えれば、それが普通でした。
坂本竜馬はその「普通」という概念を覆して
常に時代の先手を打っていくのですが
この「普通」という名前の毒は今の私達の社会にも蔓延っています。
AIの開発が進み、今ある仕事のほとんどが、AIに取って代わられるかもしれない。
そんなときあなたはどうしますか?
これからはAIが仕事のメインストリームに出てくるわけだから
そのAIを共存できるように自分自身を成長させていこう
と思えますか?
ほとんどの人はそんな事は思えません。
今ある仕事が普通なんだ、今ある価値観が普通なんだと
だからAIなんて時代を変えていくものは取り込むなんて良くない
と、時代の変化を拒否してしまうでしょう。
人間の脳みそは変化を拒むように出来ています。
なぜかというと
変化することを受け入れるという事は
自分が破滅する可能性を秘めているから
です。
今まで人類が食べた事のないものを食べてしまったら
それが毒で自分が死んでしまうかもしれない。
今まで人類が住んだ事のない土地に住んでしまったら
環境に耐えられず、自分が死んでしまうかもしれない。
だから変化なく過ごして自分の命を生き長らえるように
脳みそは自分に命令をするわけですが
人間が成長をするためには変化を受け入れ自分を新しいステージに移すことが必要になります。
坂本竜馬はそれをやってきたことで日本を変化させてきました。
そして柔軟に思想を変えてきたことで
竜馬自身も大きな成長を遂げました。
「お~い!竜馬」における坂本竜馬の生き様を見ていると
自分を成長させるための大切な要素を教えてもらえます。
「先人の知恵をお借りする」形で坂本竜馬から多くの事を学んでください。
「お~い!竜馬」の全体評
「お~い!竜馬」は史実を多分に含みながらも
坂本竜馬という稀代の活動家の魅力をたっぷり知ることが出来ます。
そして、坂本竜馬はどんなことを考えて幕末の世を生きたのか?
行動を身近にしていた武市半平太、岡田以蔵らが
どんな理想を掲げて、どんな事を考えながら行動をしたのか?
「お~い!竜馬」に出てくる数々の歴史上の人物から
色々なことを学び、そして自分の人生に十分生かしてください。
今まで幕末ものに興味がなかった
という方にこそ見てほしい漫画です。
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