アクションピザッツで1992年から連載されていた
人気漫画「銀と金」(作者:福本伸行)について
感想(レビュー)を語ると同時に
「銀と金」の素晴らしさや得られる人生の教訓
などを話していきたいと思います。
(極力ネタバレのない形で話をしていますが、紹介上、若干のネタバレがある点はご容赦下さい)
「銀と金」はどのあたりが特徴的なのか?
どのあたりが面白いところなのか?
このあたりを踏まえていきながら「銀と金」の
素晴らしさについて大いに語っていこうと思います。
Contents
今回取り上げる漫画は
「銀と金」 です。
「銀と金」という漫画を知っている人は少ないと思いますが
作者の福本伸行さんは有名な漫画家なので知っている人は多いと思います。
「カイジ」や「アカギ」などの名作を残している漫画家さんですね。
(左:カイジ 右:アカギ)
そんなヒットメーカーの福本伸行さんですが
ヒットする漫画には原点と呼べる漫画があるんですよね~
「アカギ」の原点は「天~天和通りの快男児~」
そして、「カイジ」の原点は「銀と金」
私はそう思っています。
⇒(参考)「賭博堕天録カイジ」はクズの何たるかを味わえる秀逸な作品
とりあえず最初にジャンルの説明をしていきましょう。
「銀と金」は『ギャンブル漫画』です。
ギャンブル漫画といっても一方的にギャンブルに寄っている訳ではなく
サスペンス漫画の要素も入っている漫画です。
「銀と金」は昔の漫画ですし、アクションザピッツというマイナー雑誌で
連載されていたので、ほとんどの人が知らないと思うんですけれども
ギャンブルとサスペンスのハーモニーが絶妙なんですよね~
ギャンブル漫画の名作「カイジ」のファンにも
是非見てほしい名作漫画なので
今回は「銀と金」のレビューを書いてみます。
この「銀と金」という漫画はなかなか癖が強い上に
見ごたえ十分な漫画に仕上がっているので
このレビューを見て興味が沸いた人には是非見てほしいですね。
という事でこれから「銀と金」について、
面白いと思った魅力を語っていきたいと思います。
「銀と金」はどんな作品?
「銀と金」はアクションザピッツで連載されていた人気漫画です。
ジャンルはギャンブル漫画(サスペンス漫画)
作者は福本伸行
コミックスは全11巻が発刊されています。
作者:福本伸行
出版社:双葉社
掲載誌:アクションザピッツ
掲載期間 1992年~1996年
巻数 全11巻
PR「銀と金」を無料で読むには
「銀と金」をすぐ読みたい方は
「漫画BANG!」という無料アプリで読むことが出来ます。
(iOS・Android双方で使えるアプリになっています)
アプリをダウンロードする際もお金は一切かからないので安心してください。
※タイトルによっては期間限定で見られない可能性がありますのでご了承ください。
七つの大罪
カイジシリーズ
グラップラー刃牙シリーズ
火ノ丸相撲
信長のシェフ
LIRE GAME
GIANT KILLING(ジャイアントキリング)
シュートシリーズ 等々
※掲載される漫画は時期によって変更されます。
「銀と金」の概要とあらすじ
主人公の森田鉄雄(もりた てつお)はギャンブル中毒と言えるほどの
ギャンブル狂ですが、ギャンブルで勝だけの器量はなく
底辺の生活を送っていました。
そんな鉄雄に競馬で声をかけてきた人物がいます。
その人物は本作品のもう一人の主人公 平井銀二(ひらい ぎんじ)です。
銀二は鉄雄に日当10万円の仕事を依頼します。
怪しみながらもその仕事を受けた鉄雄は
銀二と共に荷積みを行っていましたが
荷積みしたダンボールの中身について鉄雄は銀二に尋ねます。
すると銀二はダンボールの中に10億円の現金が入っている事を伝えます。
銀二のいう言葉を信用できない鉄雄でしたが
銀二がシャワーを浴びている間にダンボールの中身を確認すると
確かに10億円の現金が入っていました。
銀二はこの10億円を第三者に融資して
さらに莫大な金を生み出しており
周りからは「銀王」と呼ばれていました。
そんな銀二に見初められて、銀二一派に入った鉄雄
今まで見ることのなかった裏社会の現実に戸惑いながらも
憧れの存在となった銀二に認められるよう死力を尽くします。
果たして、銀二はどこまで上り詰めていくのか?
鉄雄にはどんな未来が待っているのか?
福本伸行漫画の真骨頂と言えるべく
独特の心理描写を描きながら
スリリングな勝負を行っていくギャンブル漫画の傑作
全体の概要・あらすじはこんな感じです。
一応はギャンブル漫画と読んでいるんですけどね。
勝負の内容がギャンブル以外にも
・贋作を見抜けるか見抜けないかの勝負
・遺産相続が絡みながらも殺人鬼から逃げのびる勝負
など、バラエティーに富んだストーリーが用意されています。
そんな「銀と金」の特徴的なところを語っていこうかなと思います。
「銀と金」のここが凄い!
福本伸行漫画の真骨頂!お金を賭けた真剣勝負が面白い!!
「銀と金」の中で最も面白いのは
“人間の心理を利用したエグイまでの真剣勝負です”
色々と印象的な勝負はあるんですけど
私が一番好きな勝負を挙げてみたいと思います。
それは競馬の勝負ですね。
競馬の勝負といっても馬券で勝負するわけではなく
出走馬の半数ずつをお互いにペーパーオーナーのような形で
指名して、勝った馬を指名した馬が勝利
その賭け金を総取りする、というルールです。
普通に考えるとただの予想勝負のような感じがするんですけどね~
もちろんそうではありません。
銀二の相手は競馬関係者を買収しまくって
三冠馬ナリタブライオンを中心とした有力馬をほとんど手の内に入れます。
銀二に残されたカードは日本ダービーを勝ったものの
その後、極度なスランプに陥っているタヤスタケシ
タヤスタケシの復活に期待するしかないような陣営の中
銀二はタヤスタケシ復活に向けて
反権力を信条としているトップジョッキー岡倍を配して
勝負できる体制を整えていきます。
飼い葉(馬の食事)に水を含ませて体調を崩すことを画策されたり
という事を上手く交わしながらレースを迎えます。
タヤスタケシは名手岡倍の手綱のもと
ナリタブライオンを差し切らん勢いで上がってきますが
敵陣営の工作で鞍に細工をされてしまい、勝負から離脱してしまいます。
・絶体絶命の銀二、この勝負で勝ちを収めることが出来るのか?
・銀二が用意していた秘策とはなにか?
というところが最大の見せ場です。
とにかくハラハラさせられて読み応え十分なんですよね~
結末は皆の期待を裏切りながらも素晴らしい着地点を見せており
福本伸行って漫画家すげぇ~
と、思わず叫んでしまいます。
(もちろん心の中で、ですが)
人間の裏の裏をかく心理戦は、最強に面白いですよ!
人間の狂気を描かせたら天下一品!
「銀と金」は裏社会の人間同士の勝負を描いた作品ですが
人間の狂気を描かせたら天下一品なんですよ!
私は福本伸行作品に出会うまでは
割とのほほんと生きてきたんですよね~
だけれども「銀と金」を初めて見た時に
「こんなにも深い世界があるんだ!」
って、めちゃくちゃ感動したんですよね~
そして、影響も受け捲って
しばらくは福本作品のキャラクターのように
ちょっと斜に構えたようなダークな奴になったりとして…
今は幸いダークから少しライトな人間に変わってきましたが
人の持つ”狂気”って本当に凄いなぁって思うんですよ。
人間はなんだかんだ言ったって
自分が一番かわいいですからね~
それが表に出る人と出ない人はいますけど
福本作品に出てくるキャラクターは狂気王ばかりです(笑)
しかも、この狂気の表現がめちゃくちゃ上手いんですよね~
決して絵が上手いとは言えない福本伸行さんですが
狂気を表現した絵は秀逸の一言です。
スリリングでスリル満点の「銀と金」
ハラハラしたい人には是非読んでほしいですね。
「銀と金」の全体評
「銀と金」はギャンブル漫画でありながら
ギャンブルの枠を大きく超えた様々な勝負を見せてくれる
サスペンスギャンブル漫画の最高傑作です。
「アカギ」や「カイジ」のように後半だらける事もなく
最初から最後までしっかりと締まった展開は
福本伸行作品の中でも最優秀作と呼んでも良いレベルにあります。
「アカギ」や「カイジ」が好きな人には必ず読んでほしい名作ですね~
「福本伸行シリーズ」の全体評
このブログでは福本伸行作品の感想・評価を行っています。
どの作品も福本伸行さんの世界観が爆発しており
面白い作品になっているので、興味がある方は見て下さい。
⇒(参考)「銀と金」はカイジ以上に読み応えのある名作!
⇒(参考)「天」は福本作品の最高傑作!読んでほしいなぁ
⇒(参考)「アカギ」は話が進めば超名作なんだけどなぁ
⇒(参考)「賭博黙示録 カイジ」の心理戦と名言はマジでやばい!
⇒(参考)「賭博破戒録カイジ」は読む人のレベルで印象が変わる作品
⇒(参考)「賭博堕天録カイジ」はクズの何たるかを味わえる秀逸な作品
⇒(参考)「賭博堕天録カイジ 和也編」は人生に必要な考え方、価値観を教えてくれる
⇒(参考)「賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編」は勝負の面白さが伝わる作品
⇒(参考)「最強伝説黒沢」は停滞する中年男性を救う教科書になる漫画
どの作品も面白いのですが、私のオススメは「天」と「銀と金」ですね。
まだ見た事がない人は是非一度見てほしいですね。
実際に作品を読んで内容が良く分からなかったという事であれば
こちらのあらすじ(ネタバレあり)を読んでみて下さい。
⇒(参考)「銀と金」の最終回あらすじをひとまとめ
⇒(参考)「天」のあらすじ(ネタバレ)、天・赤木の最後・結末はどうなる
⇒(参考)「アカギ」のあらすじ(ネタバレ)結末、最終回はどうなった?
⇒(参考)「賭博黙示録カイジ」のあらすじ(ネタバレ)!カイジvs利根川の決着は
⇒(参考)「賭博破戒録カイジ」のあらすじ(ネタバレ)パチンコ沼での大激闘を解説
⇒(参考)「賭博堕天録カイジ」のあらすじ(ネタバレ)!17歩での大激闘を解説
⇒(参考)「賭博堕天録カイジ 和也編」のあらすじ(ネタバレ)!激闘を解説
⇒(参考)「賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編」のあらすじ(ネタバレ)激闘を解説
⇒(参考)「最強伝説黒沢」のあらすじをひとまとめ(ネタバレ)、結末はこうなった!
⇒(参考)「新黒沢 最強伝説」のあらすじをひとまとめ(ネタバレ)結末は?
福本伸行作品の真の面白さはあらすじを見ても分からないので
あらすじを見たい方は同時に読んで見て下さい。