漫画「山下たろーくん」は下手な絵なのになぜ引き込まれてしまうのか?【感想・レビュー:ネタバレなし】

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週刊少年ジャンプで1986年から連載されていた
人気漫画「県立海空高校野球部員山下たろーくん」(作者:こせきこうじ)について
感想(レビュー)を語ると同時に
「県立海空高校野球部員山下たろーくん」の素晴らしさや得られる人生の教訓

などを話していきたいと思います。
(極力ネタバレのない形で話をしていますが、紹介上、若干のネタバレがある点はご容赦下さい)

また「県立海空高校野球部員山下たろーくん」はどのあたりが特徴的なのか?
どのあたりが面白いところなのか?

「県立海空高校野球部員山下たろーくん」の魅力なども語っていきたいと思います。

 

 

今回取り上げる漫画は

「県立海空高校野球部員山下たろーくん」

です。

 

「県立海空高校野球部員山下たろーくん」は1986年に連載開始されていた漫画で
年代的にかなり昔の漫画なので知っている人は少ないと思いますが

週刊少年ジャンプという超メジャーな雑誌で連載されていたので
40歳を超える人は知っている人が多いのではないかと思います。

ちなみに1988年には映画化されているようなんですが
オンタイムで週刊少年ジャンプを読んでいた私も
知らなかったので、これはかなりマニアックな情報だと言えますね。

最初にこの漫画のジャンルを説明しておきたいんですが
漫画のタイトルを見てしまうと一目瞭然ですね。

この漫画のジャンルは「スポーツ漫画」です。

 

スポーツの中でも「野球」を取り扱った漫画です。

しかも、タイトルで海空高校と言っているくらいですから
「高校野球」を取り上げている漫画です。

 

現在、高校野球を取り上げた漫画の中で
一番人気がある漫画と言えば、週刊少年マガジンで連載している

「ダイヤのエース」です。


(ダイヤのエース)

 

「ダイヤのエース」は試合内容やキャラクター設定など
かなり綿密に練られている感じでクオリティーが高い野球漫画なんですが

「県立海空高校野球部員山下たろーくん」はかなり粗いです(笑)

まあ「県立海空高校野球部員山下たろーくん」に限らず
この頃やっていたスポーツ漫画ってとにかく粗かったんですよね…(苦笑)

 

 

同時期に週刊少年マガジンで連載されていた「名門第三野球部」とか
週刊少年チャンピオンで連載されていた「ドカベン」とか
基本的に昔のスポーツ漫画ってストーリーや絵が粗いです(汗)

  
(左:名門第三野球部  右:ドカベン)

まあ、時代のせいと言えば、そういえるかもしれませんが
「県立海空高校野球部員山下たろーくん」とか「名門第三野球部」とかがあって

いまの「ダイヤのエース」だったりがある訳で
「県立海空高校野球部員山下たろーくん」世代のスポーツ漫画を無しにして
今のスポーツ漫画を語れない訳で…。

そういった意味ではその当時にスポーツ漫画としての
面白味が凝縮された漫画なんですよね。

 

今の若い世代の人は「県立海空高校野球部員山下たろーくん」が
どんな漫画か分からないと思うので

「県立海空高校野球部員山下たろーくん」がどんな漫画なのか

そして「県立海空高校野球部員山下たろーくん」の魅力について存分に語っていきましょう。

 

と、その前に今、漫画好きの私がオススメな漫画を3作品紹介しています

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「県立海空高校野球部員山下たろーくん」はどんな作品?

「県立海空高校野球部員山下たろーくん」は週刊少年ジャンプで連載されていた人気漫画です。
ジャンルはスポーツ漫画(野球漫画)
作者はこせきこうじ
コミックスは全21巻が発刊されています。

 

作者:こせきこうじ
出版社:集英社
掲載誌:週刊少年ジャンプ
掲載期間:1986年44号~1990年32号
巻数 21巻




 

「県立海空高校野球部員山下たろーくん」の概要とあらすじ

どこの県大会かは分かりませんが
ある県の地区大会は優等生が集まる「山沼高校」が
毎年のように優勝を飾り、他の高校には出番がありませんでした。

 

しかし、そんな山沼高校に本気で勝とうと意気込む高校がありました。

その高校が主人公山下たろーくん率いる海空高校です。


(海空高校ナイン)

 

昨年まで一回戦をコールド負けしていたような海空高校が
なぜ、本気で山沼高校を倒そうとしているのか?

 

それは一ヶ月前のこと、練習試合の帰りにフラッと
海空高校に立ち寄った山沼高校野球部を見て
海空高校の野球部員が勝手に

「山沼高校にライバル視されている」
「山沼高校に偵察されている」

と勘違いしたからです。

 

 

主人公の山下たろーくんだけは山沼高校が偵察に来る前から

「史上最高の野球部員になってやる」

という言葉が口癖でした。


(主人公の 山下 たろー)

“山沼高校が偵察に来ている”と勘違いした海空高校野球部員は
“史上最高の野球部員になる”事を目指す山下たろーくんの意気込みに触発されて
猛練習を重ねて、山沼高校が待つ決勝戦に駒を進めてきました。

果たして、海空高校は山沼高校にに勝つことが出来るのか?

山下たろーくんは史上最高の野球部員になることが出来るのか?

「史上最低の野球部員」と敗れていた鈍才の山下たろーが
泥臭く努力を重ねて、海空ナインと共に成長していく熱血スポ根漫画

 

全体の概要・あらすじはこんな感じです。

 

 

まあまあ、スポーツ漫画としては王道のストーリーですよね。

初心者であったり、才能がない人間であったり
現状で技術やレベルが低い選手がどんどん成長していって
強者を相手にジャイアントキリングを起こしていく。

ベタ中のベタ、基本中の基本

と言えるストーリーになっています。

 

このあたりは冒頭で紹介した「名門第三野球部」や
「4P田中くん」とかも同じような流れです。


(4P田中くん)

日本人は判官びいきが好きな国民ですから

“弱い者が強い者を倒す”

というストーリーが痛快なんでしょうね~

そう考えてみれば、特定のファンがいないようなスポーツを
テレビとかで観戦するときについつい弱い方を応援してしまったりしますね。

あと「県立海空高校野球部員山下たろーくん」には
特徴的なところがあるのですが

そこは「県立海空高校野球部員山下たろーくん」の素晴らしさとを
語るついでに話していこうかなと思います。



 

「県立海空高校野球部員山下たろーくん」のここが凄い!

絵が下手!ダサい!このダサさで読者を魅了する作品

「県立海空高校野球部員山下たろーくん」の最も目立つ特徴と言えば

「絵が下手である」

ことでしょうね~

私は「県立海空高校野球部員山下たろーくん」が連載されているオンタイムで
週刊少年ジャンプを勝って読んでいましたが

子供心に「下手な絵だなぁ~」

と思った印象があります。

 

 

同じ時期にジャンプに連載されていた「シティーハンター」の絵が
とにかく綺麗だなと思っていたので、まさに対照的な感じですよ。


(シティーハンター)

だけれども、この絵の下手さがなんか引き込まれるんですよね~

主人公の山下たろーくんは

「史上最低の野球部員」

と言われていたくらいですから

イメージは「ダサい」

が、テーマになる訳です。

その「ダサさ」とこせきこうじさんが描く絵がピッタリなんですよね。

 

 

「県立海空高校野球部員山下たろーくん」以降に
こせきこうじさんが描いた漫画を見てみると

山下たろーくんの絵がこせきこうじさんの描く絵のようで

めちゃくちゃカッコイイ絵を描いたり
綺麗な絵を描いたりすることは出来ないようです。
(他の漫画家さんの絵を真似すれば出来るんでしょうけど…)

 

だから、山下たろーくんの絵にあった
キャラクター設定が上手く出来ているんですよね。

 

こせきこうじさんが描く絵は
「史上最低」や「鈍才」が良く似合うんですよ!!

山下たろーくんの漫画を読み進めていくと

とにかく山下たろーくんは色々なところから舐められる!

本来中立であるはずのアナウンサーや野球解説者までが

「海空高校はまぐれで勝ってきただけですから
この試合はボロ負けするでしょうね~」

みたいな事を平気でいったりします(笑)

 

本当にこんな事を言ったら高校野球は
二度とNHKでは放送できないくらいに叩かれそうですが

それくらい

「山下たろーは史上最低の鈍才」

という事を読者に刷り込んでストーリーが進んでいきます。

 

そして、強豪校相手にジャイアントキリング

 

この黄金のワンパターンを愚直に繰り返しており

その黄金のワンパターンにドハマりしてしまいます。

 

 

下手な絵(個性的とも言い換えることが出来ますが…)

という武器を最大限に活かして
その武器に合ったストーリーを作っている

という、一見無計画に見えて綿密に計算された作風が

超人気雑誌である週刊少年ジャンプで
長い間、連載を続けられた要因である事は間違いないですね。

 

超ド派手な試合展開と個性的なキャラクターで空中戦を展開!

実に個性的な絵柄である「県立海空高校野球部員山下たろーくん」ですが

試合内容もかなり個性的です。

 

まず、試合内容がド派手です。

現実感とかリアリティーとかはもう二の次なんですよね。

試合の中盤戦、勝敗に関わらないところでは
1球で打ち取れるのに、終盤の勝負どころになると

100球投げても全然打ち取れない

という事が割と頻繁に起きたりします(笑)

 

もう完全にご都合主義で

ここは頑張らなくていいよ

というシーンでは全く活躍しないし

 

ここは頑張れ!

というシーンではメッチャ活躍します。

 

まさに漫画です!!

 

試合のパターンとしては
対戦相手の凄さを紹介する意味合いで

初回でかなりずスコアが動き、中盤はなんとなく膠着
勝負どころの終盤で再びスコアが動く

という感じですね。

 

このあたりも王道のスポーツ漫画という感じではありますが
見事なまでに黄金のワンパターンを繰り返してきます。

この飛び道具が飛び交う空中戦は

「きっとこうなる」

と分かっていてもエキサイトしてしまうんですよね~

 

正確にはエキサイトさせられてしまう

という感じかもしれません。

 

対戦相手もなかなか個性派が揃っています。

 

 

初回の攻防とかを見ると

いやいや、コイツを抑えるのは無理でしょ!

こいつはこんな武器があるなら打率10割でしょ!

というような武器を持った選手が登場してきます。

 

しかし、最初に凄さを見せるスーパーマン的なキャラクターも
最後は山下たろーの粘りに屈する

そして、試合に負けた後、ユニフォームのまま
山下たろー君の試合を観戦しに来る

なんで、試合じゃないのにユニフォームのまま行動してるんだよ!

お前、さては私服を持っていないな!!

と、まあ突っ込みどころが盛りだくさんのキャラクター達は
非常に愛すべき存在で、深みこそはないものの楽しませてくれます。

海空高校が織りなす試合には是非注目してほしいですね。

 

「県立海空高校野球部員山下たろーくん」の全体評

「県立海空高校野球部員山下たろーくん」はオールド世代のスポ根漫画らしく、
王道のストーリーを展開してくる野球漫画です。

お世辞にも絵が美味いとは言えませんが

絶妙に下手な絵がストーリーを際立たせており
試合内容を面白くしてくれます。

リアリティーのある試合内容ではありませんが
キャラクター達の特技がふんだんに活かされた空中戦を展開している漫画なので
派手な試合をしてくれる野球漫画を読みたい人は満足できる作品ですよ。

 

 

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