2015年よりヤングガンガンなどで連載されている
人気漫画「地獄の教頭」(作者:大沼良太)について
感想(レビュー)を語ると同時に
「地獄の教頭」の素晴らしさや面白さ
などを話していきたいと思います。
(極力ネタバレのない形で話をしていますが、紹介上、若干のネタバレがある点はご容赦下さい)
また「地獄の教頭」はどのあたりが特徴的なのか?
「地獄の教頭」の魅力などについても改めて語っていきたいと思います。
Contents
今回取り上げる漫画は
「地獄の教頭」
です。
「良い言葉の響きだなぁ」
この漫画のタイトルを知った時の私の感想でした。
良く売れる作品のタイトルをつけるのにあたって
”相反する2つのものをくっつける”
という手法が取り入れられますよね。
ちょっとH系の作品とかを見ると分かりやすいですが
「清楚な秘書があんなことを…」
みたいなものもあれば
「偏差値30以下から東大入学」
とか
「ヤンキーだった人間がIT社長に…」
などなど、相反するものをくっつけるのは
コピーライティング的には割と王道ではあります。
そして、この漫画のタイトルである「地獄の教頭」も
「地獄」と聖職者である「教頭」をくっつけている訳で
”とてもインパクトのあるタイトルに仕上がっている”
んですが、私が気に入っているのはそこではありません。
「ジゴクノキョウトウ」
なんだかドラゴンクエストのモンスターに出てきそうな
コミカルで呼びやすい名前が面白いなと思ったんですよね。
「サマヨウヨロイ」とか「クサッタシタイ」的な
最高の言葉の響きを持っているタイトルですよ、これは。
(さまようヨロイ)
と、話が脱線しましたが、
まずはこの漫画ジャンルの説明をしておきましょう。
この漫画のジャンルは「アクション漫画」です。
アクション漫画というと「ドラゴンボール」のような
冒険物を思い浮べる人が多いと思いますが
「地獄の教頭」は一味違います。
どこが違うのかと言うと
「教頭がめっちゃハードボイルドだ」
という点です。
特に冒険に出るわけでもなく、
学校の中でストーリーが完結している訳ですが
「これはヒューマンドラマではなく、アクション漫画だ」
と言えるくらいに、渋くてカッコいい作品に仕上がっているんですよね~
という事で「地獄の教頭」がどんな漫画なのか?
そして、どんなところが面白い点や素晴らしい点
「地獄の教頭」の魅力について存分に語っていきましょう。
と、その前に今、漫画好きの私がオススメな漫画を3作品紹介しています
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「地獄の教頭」はどんな作品?
「地獄の教頭」はヤングガンガンなどで連載されていた人気漫画です。
ジャンルはアクション漫画
作者は大沼良太
コミックスは6巻が発刊されています。
(2023年1月24日現在)
作者:大沼良太
出版社:スクウェア・エニックス
掲載誌:ヤングガンガン
巻数:6巻
(2023年1月24日現在)
「地獄の教頭」を無料で読むには
「地獄の教頭」は
無料アプリである「マンガUP!」で読むことが出来ます。
(iOS・Android双方で使えるアプリになっています)
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もちろん「地獄の教頭」も無料で見られますよ。
是非、ダウンロードして下さいね!
※ 無料で読める期間が過ぎている可能性がありますので、ご了承下さい。
※ちなみに配信される漫画作品は全て著作権者からの
配信許諾を受けておりますので安心してお楽しみください。
「地獄の教頭」の概要とあらすじ
県立朱地高等学校に今年から赴任した
主人公の近衛修文(このえ おさふみ)は
激務と言われる教頭と言う役職についていました。
そんな朱地高校に非常勤講師として溝口隆という
先生が赴任してきます。
溝口は父親が元教育委員会という立場を利用してコネで入社
授業などもまったくやる気がなく、素行不良でした。
溝口は学校で一番若い女性教師である新藤先生を
レイプする計画を立て、子分と共に計画を立てます。
しかし、近衛はこの溝口の計画を事前に入手し
新藤に溝口の企みを聞かせることで
近づけないように策を講じます。
逆上した溝口は腕ずくで振動をレイプしようとしますが
近衛は溝口の側近を買収して、スタンガンで溝口を気絶させます。
そして、溝口を拉致した近衛は
男色家である元教え子と溝口を二人きりに閉じ込めレイプさせ
溝口にレイプさせることに痛みを教えます。
これを機に更生した溝口
近衛は「教科書でも、先生でも、親でも足りないのなら
どんな手段を使ってでも、私が必ず教育しましょう」
「私は教頭なのですから」と言い放ちます。
果たして、近衛の正体はどんな人間なのか?
この後どんな災難が近衛に降りかかってくるのか?
朱地高校という普通の高校を舞台しながらも
近衛という闇のあるスーパーマンが縦横無尽に活躍するアクション漫画
全体の概要・あらすじはこんな感じです。
まあ、学園ものといえば、学園ものなのですが
近衛の超人っぷりがエグイんですよね~
そして、常識や良識などはくそくらえ
「悪人には徹底的に正義の鉄槌を下す」
という水戸黄門的な構成になっている漫画なんです。
という事で「地獄の教頭」の面白さについて
これからたっぷりと語っていきましょう。
「地獄の教頭」のここが凄い!
まさに「スカッとジャパン」状態!王道の勧善懲悪だ
「地獄の教頭」を読んでいて一番面白いと思うのは
『教頭の手段を選ばない姿!すげぇ~』
という点です。
普通、レイプされる辛さを知るために
その男をゲイにレイプさせます?
まさにハムラビ法典もびっくりの
「目には目を歯には歯を」状態なんですよね。
コンプライアンスや自主規制が蔓延する世の中にあって
教頭である近衛さんのやり方は
”鉄拳制裁” の一点張りです。
よく体罰の議論とかで、愛のある体罰だったらいいよ
とか、愛のない体罰はダメだよね
みたいなやり取りがありますが、教頭は違いますよ。
「愛などクソ食らえ!強制的に教育する!」
この豪腕ぶりが、得も言われぬ爽快感を生むんですよね。
テレビ番組で「スカッとジャパン」という番組がありますが
あっちはテレビ放送なので、法の範囲内で良識を守りながら
スカッとさせてくれるのに対して
「地獄の教頭」は良識をすっ飛ばして、
法を犯す事も辞さず、世直しをする。
この思い切りの良さが何とも言えず痛快なんですよね~
漫画を読んでスカッとしたい人には絶対オススメですね。
スーパーハードボイルド、近衛修文がカッコ良すぎる
「地獄の教頭」の見せ場の一つが
主人公である近衛修文のかっこよさです。
もう既に50歳を超えた初老と言える年齢ですが
近衛のかっこよさは群を抜いているんですよね。
まず「強い」
近衛はただのじいさんにあらず
ムキムキの体に加えて、無数の傷がある
というおよそ教師とはかけ離れた体
初老の男性とはかけ離れた体から繰り出される
圧倒的な暴力は圧巻の一言です。
そして「賢い」
近衛は東大を主席で卒業したという経歴の持ち主で頭脳明晰です。
そして、表のコネクション、裏のコネクションを駆使して
情報、お金を操る姿は裏社会のボスを彷彿とさせちゃうんですよね?
そして「ミステリアス」
近衛の持っているスペックは人間として最高峰レベルです。
そんな人間が、なんで普通の高校で教頭なんかやってるの?
そこまでして教師にしがみつく理由は何?
という謎を秘めているので、それだけでも魅力的ですし
「教頭の子供は人殺しである」という情報も
途中から出てくるので、経歴についても謎なんですよね?
最後に「悪い」
近衛は教師・生徒をしっかりと学業に専念させる
という理念を持っていて、その理念は素晴らしいんですが
自分の目的を果たすためには手段を選ばないんですよね。
暴力・脅迫・欺し・拉致監禁 等々
とにかくどんな悪い方法を使ってでも
自分の目的を達成させるという、かなり危険な人間なんですが
またそこが魅力的なんですよね。
「強い」「賢い」「謎」「悪い」
この4つが揃ったダークヒーロー近衛修文は
「一見の価値あり」です。
「地獄の教頭」の全体評
学園ドラマである「地獄の教頭」ですが
その内容は稀代のダークヒーローである近衛修文が
様々な悪党を「目には目を歯には歯を」の方法で
懲らしめていく痛快アクション漫画です。
「いやいや、ちゃんとコンプライアンスを守りなよ」
と、思ってしまう人には、向かないかもしれませんが
悪党がバッタバッタと近衛の倒されていくその姿は
まさに「痛快」に一言です。
気分をスッキリさせたい人にはオススメの漫画ですね。