「4P田中くん」を読み終わっての感想と魅力を語りつくす【ネタバレなし】

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週刊少年チャンピオンで1986年から1996年まで連載されていた
人気漫画「4P田中くん」(原作:七三太郎、作画:川三番地)について
読み終わった後の感想(レビュー)を語る
と同時に
「4P田中くん」の素晴らしさや人生の教訓などを話していきたいと思います。
(極力ネタバレのない形で話をしていますが、紹介する上で若干のネタバレがある点はご容赦下さい)

また、日本中に数多く存在する野球漫画の中で
「4P田中くん」はどのあたりが特徴的なのか?
どのあたりが面白いところなのか?

という点についても語っていきたいと思います。

 

 

 

今回取り上げる漫画は「4P田中くん」です。

「4P」という名前からアダルト系の漫画かなと
思う人がいるかもしれませんが

4Pとは“4”番打者で“P”ピッチャーの略です。

つまり「4P田中くん」は『野球漫画』です。

野球漫画は昔から多くの作品が描かれていますが
1986年から始まっているように「4P田中くん」は
かなり歴史の古い部類に入る野球漫画です。

少年ジャンプで連載していた「山下たろー君」や
少年サンデーで連載していた「タッチ」とほぼ同時期ですね。

  
(左:山下たろー君  右:タッチ)

全巻で51巻、連載期間は約10年と
かなりの長期連載になった「4P田中くん」ですが
いったいどういったあたりが面白いのでしょうか?

私が「4P田中くん」を読んで面白いと思った魅力を存分に語っていきながら
人生において得られる教訓についても語っていきます。

そして、ここはイマイチだなという点についても語りたいと思います。

 

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「4P田中くん」はどんな作品?

「4P田中くん」は週刊少年チャンピオンで1986年から1996年まで掲載された人気漫画です。
ジャンルは野球漫画
原作:七三太郎、作画:川三番地
連載は既に終了しており、コミックスは全51巻が発売されています。

 

原作:七三太郎、作画:川三番地
出版社:秋田書店
掲載誌:週刊少年チャンピオン
掲載期間 1986年30号~1996年24号
巻数 全51巻

 




 

「4P田中くん」の概要とあらすじ

東京にある野球の名門校栄興学園は東北に田中球児という逸材がいるときき
スカウトして、入部を促すが実際に練習場に現れた田中球児は
隣の中学校にいた同姓同名の田中球児でスカウトしたい人材ではなかった。

間違えたスカウトしてしまったことに気付いた監督は
田中球児を野球部から追い出そうとしごきにしごきまくる

果たして、間違えて入部してきてしまった田中球児は
監督のしごきに耐えられず、野球部を辞めてしまうのか?

まったく期待されずに入部してきた田中球児は
どんな野球部員として成長していくのか?

たった3年間しかプレイすることが出来ない高校野球の
熱く短い青春を野球に注いだ男達の姿を描いた王道の野球漫画です。

 

全体の概要・あらすじはこんな感じです。

「4P田中くん」には

『努力に勝るものなし』

というテーマがあります。

 

昔の野球漫画としては王道のスポ根系ですね。

昔の部活などでよく行われていた

“休憩時間になるまで飲み物を飲んではいけない”
“うさぎ飛びでグラウンドを10周する”

みたいな無茶苦茶な努力をしながら力をつけていく

これに関しては賛否があると思いますし
私は思いっきり「スポ根」は否定派なので
まったく共感できない部分は多いのですが
当時の時代背景なども読めて面白い点もいっぱいあります。

そんなスポ根系のテーマを踏まえながら
「4P田中くん」の魅力
そして、素晴らしさを語っていきたいと思います。

 



 

「4P田中くん」のここが凄い!

自分の人生に活かせることが多い

「4P田中くん」の主人公である田中球児は
背がめちゃくちゃ低いキャラクターです。

漫画でみると身長が1メートルもないかなというくらいの低身長です。

 

この田中球児がとにかくめちゃくちゃ努力をして
様々な強豪チームを相手に戦っていくのですが
とにかく田中くんの考え方が自分の人生に活かせます。

 

その人生訓をいくつか紹介していきましょう。

 

1.出来るかどうか不安がる前に1%でも出来る確率を上げろ

4P田中くんに出てくる最大のライバルである
広南高校の伊坂投手は150km近い速球を投げ込む
超高校級のピッチャーです。

この伊坂のピッチングを見て自分には到底打てないのではないかと不安になる栄興学園のナイン達

そんな不安になって意気消沈しているナインをよそに
田中球児はただ一人伊坂投手のボールをどうすれば打てるのか?
タイミングを計り続けています。

「そんな落ち込んでいる暇があったら
 少しは打てるように努力したらどうだ?」

というようなことを田中球児はいうのですが
普通に生きているなかなかこのような考え方はできません。

目の前にトラブルが降りかかったときに
先の事を考えて不安を増幅して立ち止まるよりも
少しでも解決に近づけるよう一歩でも前に進む

そんなことが4P田中くんからは学び取れます。

 

2.物事をやるときは常に高い視点から見るようにしろ

主人公の田中球児は鈍足ランナーだったため
周りに走塁やフィールディングで迷惑をかけていました。

そのため、陸上部に短期留学をして走力を上げるための武者修行に出たのですが

“陸上部員に高校野球でいう甲子園は陸上ではなんという大会なのか?”

ということを聞きます。

陸上部員はハナから全国大会(インターハイ)にいくつもりなどないので
回答につまり、なんでそんなことを聞くのかという顔をしますが
田中球児が高い目標を持って練習に取り組む姿を見て
陸上部員の意識も高くなり、タイムが上がっていきます。

野球に限ったことではありませんが
目標なく練習をしても状態のスピードは遅くなります。

高い意識となすべき目標を持って物事に取り掛かると
成長のスピードは上がるということを
4P田中くんでは教えてくれています。

 

というように自分を成長させる要素がたっぷりと詰まった漫画が
4P田中くんであり、この漫画の魅力であるといえるでしょう。

 


 

「4P田中くん」のここはイマイチ

これまでは「4P田中くん」の素晴らしさを話してきましたが
ここからはちょっとイマイチだなぁと思う点を話していきます。

30年以上も前の漫画ですから当然のことながら粗さもある

と思って読んでいただけたらと思います。

 

主人公田中球児の天才ぶりが凄すぎる

主人公田中球児は努力をウリにしているキャラクターで

「1%の才能しかないのだから99%の努力で補うほかない」

という教訓を基に野球に取り組んでいるのですが
田中球児はただの天才です。

 

バットを短く持ってのハーフスイングでホームラン

こんなことが出来るのは世界中誰を探しても田中球児しかできません。

昔「燃えろプロ野球」というゲームがあって
バントしただけでホームランになるという珍現象がありましたが
それに近い現状が「4P田中くん」では起こっています。

田中球児はただの化け物なので、努力派の人には共感出来ません。

 

相手投手への攻略法をたったの数分で見抜く

4P田中くんには伊坂や巽といった
強者の投手が出てきて栄興学園をキリキリ舞いにしますが
田中球児はたったの数球で相手投手の癖や攻略法を見破ります。

そういった眼力はそもそも努力とか関係なくて、
センス(才能)そのものです。

努力だなんだ言っていますが、田中球児はただの天才

天才だからこそ全国の一流投手と互角に戦えるという
コンセプトとは全く逆のストーリーになってしまっている点は
ちょっとイマイチだなと思います。

 

野球なのに1対1の勝負

野球は9対9で行うものですが
4P田中くんで行われる試合は

1人の天才+8人の雑魚 vs 1人の天才+8人の雑魚

という図式がほとんどです。

チームプレイの妙味やナインの個性などは死んだまま試合が続いていく展開は
マンネリ感を生み出して、試合の魅力を半減させます。

ちなみに栄興学園にはボブ牧田というキャラクターが登場してきて途中から

2人の天才+7人の雑魚 vs 1人の天才+8人の雑魚

という図式になっていますが、結局構図は変わらず。

野球は9人で行うので、もう少し主役級以外のナインが活躍をすると
試合展開に幅が出て面白いのにな、と思わずにはいられません。

 

田中君が結構イヤな奴

「4P田中くん」に出てくる主人公田中球児は田舎から出てきたという設定から
素朴で良い奴なのかと思っていたらなかなかのイヤな奴です。

自分さえ目立てばそれでOKだと思っていたり
相手高校の選手にスポットが当たっているのが気に入らずに
暴言を吐きにいってみたりと

とてもクリーンな性格ではありません。

性格の悪い天才が主人公というある意味画期的な設定が
「4P田中くん」のウリだとも言えますが
私は共感できる部分が少なく応援できませんでした。

 




 

「4P田中くん」の全体評

「4P田中くん」は昔ながらの熱血野球漫画となっていますが
描かれていた時代が昔という事もあり
ちょっと甘い面もある野球漫画です。

1試合の期間が長いのでちょっと間延び感は出てしまいますが
時折出てくる名言に心を打たれ
1球ごとの駆け引きにハラハラさせられる面も多々あり
最後までスムーズに読める漫画になっています。

昔ながらのスポ根野球漫画をみたい人
自分がなかなか努力できないで嫌気が差しているという人には
是非見て欲しい漫画ですね。

 

 

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