「東京闇虫」はロケットスタートを見せてくれた漫画だったけど…!?【感想・レビュー:ネタバレなし】

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ジェッツcomicsで2009年から連載されていた
人気漫画「東京闇虫」(作者:本田 優貴)について
感想(レビュー)を語ると同時に
「東京闇虫」の素晴らしさや得られる人生の教訓

などを話していきたいと思います。
(極力ネタバレのない形で話をしていますが、紹介上、若干のネタバレがある点はご容赦下さい)

また「東京闇虫」はどのあたりが特徴的なのか?
どのあたりが面白いところなのか?
どのあたりが残念なのか?

良い面、悪い面を含めて「東京闇虫」の魅力を語っていきたいと思います。

 

 

今回取り上げる漫画は

「東京闇虫」

です。

 

「東京闇虫」は2009年から連載されていた漫画です。
(実際は2009年に読み切り、2010年より連載)

ジェッツcomicsという超マイナーな雑誌で連載されていただけに
知っている人は少ないと思いきや
2013年に映画化されたことで一気に知名度を上げてきました。

ちなみに2015年には「東京闇虫 パンドラ」が映画化されており
一定の評価を得ている漫画(作品)であるという事が分かりますよね。

とはいえ、「東京闇虫」を知らない人の方が多いと思うので
まずはこの漫画のジャンルから説明していきたいと思います。

タイトルを見るとなんとなく想像できると思うのですが

この漫画のジャンルは「ヤクザ漫画」です。

 

ヤクザ漫画というジャンルがあるかどうかは分かりませんが
「東京闇虫」の舞台はヤクザの世界

ここを舞台に物語が展開するアウトローなストーリーなんですよね。

 

同じようなストーリーの漫画としては
『銀と金』が挙げられます。


(銀と金)

あらすじは後ほど説明しますが
どうしようもないチンピラがヤクザの世界に足を踏み入れて
だんだん成長していくという感じですね。

という事で、「ヤクザ漫画」というジャンルにしてみました。

 

なんとなく雰囲気が分かって貰えたと思うので
「東京闇虫」はがどんな漫画なのか?
そして、どんなところが面白い点や素晴らしい点
ちょっと残念だなと思った点など

「東京闇虫」はの魅力について存分に語っていきましょう。

 

と、その前に今、漫画好きの私がオススメな漫画を3作品紹介しています

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「東京闇虫」はどんな作品?

「東京闇虫」はジェッツcomicsで連載されていた人気漫画です。
ジャンルはヤクザ漫画
作者は本田優貴
コミックスは全7巻が発刊されています。

 

作者:本田優貴
出版社:白泉社
掲載誌:ジェッツcomics
掲載期間:2010年から2013年
巻数 全7巻




 

「東京闇虫」の概要とあらすじ

主人公の加藤(かとう)は典型的なダメ人間

頑張る事もせずに起こること全てを他人のせい、社会のせいにして
無計画に借金を重ね、借金取りから逃げる毎日でした。


(主人公の 加藤)

そんな加藤もとうとう借金取りから逃げられなくなり拉致されてしまいます。

連れていかれた先には浅村(あさむら)というヤクザがいました。


(ヤクザの 浅村)

浅村は加藤に自分の元で働いて借金を返済するように諭します。

あまりにも怪しい勧誘だったことに戸惑い
とりあえず誘いに乗ったふりをして浅村から逃げようとする加藤

しかし、逃げ切ることが出来ずに
仕事を引き受けることになります。

引き受けた仕事は中身の分からない封筒を第三者に渡すというだけ

それだけで大金を得ることが出来た加藤は
仕事内容に怪しさを感じながらも

浅村の仕事ぶり、そしてスケールの大きさに憧れを持ち、浅村を追いかけ始めます。

 

果たして加藤は借金を全て返済することが出来るのか?

そしてヤクザの世界でのし上がっていく事が出来るのか?

 

社会の闇で起こるアウトローなストーリーをベースに
ダメ人間加藤の生き様を描くヤクザ漫画

 

全体の概要・あらすじはこんな感じです。

 

こういったタイプのヤクザ漫画って結構あるんですけどね。

「東京闇虫」は良くも悪くもそういった漫画の王道を進んでいます。

ストーリーの内容(種類)から読む人を選んでくる漫画ですが
グロテスクな描写も割と少なく、読みやすい仕上がりにはなっています。

 

そんな「東京闇虫」の素晴らしさと面白さについて語っていきましょう!!



 

「東京闇虫」のここが凄い!

これぞダメ人間の思考!反面教師で学べることがたくさん

「東京闇虫」の主人公である加藤はとにかくクズ人間なんですよね~

何が一番ダメかというと

「他者依存がエグイ」

という点です。

ちょっとネタバレになってしまう部分はあるんですが
浅村の元で働いていた加藤は一時期他のチンピラから仕事(詐欺)の誘いを受けて
浅村の事を裏切るんですよね~
(正確には借金を返して浅村から離れる)

浅村の元でも通常では考えられないくらいの大金を貰うのですが
別のチンピラからはもっと割のいい仕事を貰う事で

浅村から割のいい仕事を回してもらっている

という事を忘れてしまい、

 

「浅村はお金をくれない、こいつはケチだ」

という思考に陥って、結局は裏切るような形で浅村から離れます。

 

詐欺を行っているので、結局加藤たちは捕まってしまい
加藤を誘ったチンピラは殺されてしまうのですが

“加藤は自分がこんな目にあったのは誘ったチンピラのせいだ”

と純粋に恨みます。

そして、お金を請求された加藤は一度離れたにも関わらず
浅村に助けを求めるのですが、当然のごとく助けてくれない。

自分がやったことを考えれば当たり前のことですが

“加藤は純粋に浅村のことを恨むんですよね~”

とにかく自分にとって楽で都合の良い事だけを考えて
自分が上手くいかなくなったら全て人のせいにする

これが加藤です。

 

当然のことながら、上手くは行かないんですよ。

そりゃ、そうですよね。

努力もしない、考えもしない、人を大切にもしない

これであれば、上手くいく理由が見当たりません。

 

これってある意味でめちゃくちゃ勉強になるんですよね~

 

ああ、こう考えてしまうと悪い方向へ進んでしまうんだなぁ

という事が加藤を見ていると分かるんですよ。

 

反面教師的な形で学びを得られる

それが「東京闇虫」のいいところですね。

 




 

「東京闇虫」のここが残念!

ストーリーが進むにつれて内容が薄くなってくる

まず最初に話してしまうと「東京闇虫」はスタートしてからは
かなり濃密で面白い仕上がりになっていますが
終盤になるにつれて、ストーリーが弱くなってくる漫画です。

スタート直後のストーリーはすごく面白いんですよね~

「アカギ」や「カイジ」の作者として有名な福本伸行さんが
漫画家として初期の頃に「銀と金」という面白い漫画を書いているんですが

この「銀と金」に匹敵するほどのオープニングを見せるんですが
終盤になるとストーリーが変な方向へいってしまうんですよね~

 

なんだか訳の分からない施設(新興宗教のような)に連れていかれて
教祖的な権力者である国男(くにお)の支配から逃れるための漫画になっています。


(謎の権力者 国男)

ヤクザ漫画はヒリヒリするような展開が面白味だと思うのですが
「東京闇虫」の最後の方はちょっと風変わりなアクション漫画のようになってしまいます。

 

最初の方では度胸と頭脳を戦わせる総合力勝負

みたいな形で中身の濃い戦いをしてくれるんですが

国男編になってからは、水槽の中で勝負をしてみたり
ボクシングをしてみたり、変なポーズを決めてみたりと

頭脳戦の欠片もない展開になってしまいます。

 

こういったドタバタ劇が好きな人もいると思うので
そういう人には良いと思うんですが
「東京闇虫」の1巻を読んだ後に終盤のストーリーを読むと
ちょっと残念だなという気持ちになってしまいます。

頭脳と度胸とお金と暴力が渦巻く、激しい戦いが見たかったですね~

 

 

「東京闇虫」の全体評

「東京闇虫」はヤクザものの王道を行く漫画です。

序盤はスリル、暴力、知能と戦わせるやり取りが繰り広げられて
見ごたえ十分な漫画に仕上がっていました

終盤になってくるとドタバタ劇のアクション漫画になってしまうような展開は残念の一言。

ただ、ダメ人間の主人公加藤からは学べることが多いので
是非、東京闇虫を読んでみてください。

 

 

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