漫画・アニメ「七つの大罪」はドラゴンボールのパクリ?二つの作品を考察

 

 
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週刊少年マガジンで2012年から連載されていた
人気漫画「七つの大罪(ななつのたいざい)」(作者:鈴木央)

この漫画は歴史的な名作「ドラゴンボール」のパクリ疑惑が出ています。

また「七つの大罪」にパクリ疑惑が発生したのか?

両名作の特徴と比較をしていきながら
果たして本当に七つの大罪がドラゴンボールをパクっているのか
という点で考察を行っていきたいと思います。

 

 

「七つの大罪」とはどんな作品なのか

「七つの大罪」は週刊少年マガジンで連載されていた人気漫画です。

作者:鈴木央
出版社:講談社
ジャンル:ファンタジー
掲載誌:週刊少年マガジン
掲載期間:2012年45号~2020年17号
巻数 全41巻

ブリタニア王国を舞台として、主人公メリオダスが
聖騎士団や魔族と戦いを繰り広げるファンタジー系アクション漫画

(参考)「七つの大罪」の評価と漫画を無料で見る方法を語った

 

「ドラゴンボール」とはどんな作品なのか

「ドラゴンボール」は週刊少年ジャンプで連載されていた人気漫画です。

作者:鳥山明
出版社:集英社
ジャンル:アクション
掲載誌:週刊少年ジャンプ
掲載期間:1984年51号~1995年25号
巻数 全42巻

説明するまでもなく、日本の漫画史上ナンバーワン
といっても過言ではない冒険アクション漫画

 

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「七つの大罪」と「ドラゴンボール」が似ていると言われる点

まずは「七つの大罪」と「ドラゴンボール」が似ていると
ネット上で言われる点について挙げてみましょう。

1.戦闘力システム(バロールの魔眼・スカウター)
2.戦闘時の効果音や描写
3.作画
4.単行本コミックの背表紙
5.主人公の設定
6.ヒロインの設定
7.武道大会の設定

 

1.戦闘力システム(バロールの魔眼・スカウター)

ドラゴンボールの戦闘システムとして最も画期的で特徴的だったのが
サイヤ人編から採用された「スカウター」です。

スカウターを使う事により戦闘力を数値化し、
読者に分かりやすく伝える手法を取りました

「七つの大罪」でも王都奪回後に「バロールの魔眼」というアイテムが現われ
ドラゴンボールのスカウターのように戦闘力を数値化させました。

幽遊白書など他にも戦闘力を数値化させている漫画もあるのですが
ドラゴンボールの最も特徴的なシステムなので
このシステムを踏襲した事でパクリと言われているようです。

2.戦闘時の効果音や描写

次に多く聞くのが、バトルシーンの効果音の描き方や戦闘での描写

「ギュン」など効果音や爆風などの書き方がそっくりと言われていますが
ジョジョの奇妙な冒険の「パパウパウパウ」みたいな擬音や
彼岸島の「オォォーー」「ハァハァ」みたいなオンリーワン感のある擬音ならまだしも
ギュンなどはどの漫画でも使われている表現ですし
これが同じだからパクリというのは少々酷なような気がします。

3.作画

これは単純にキャラクターが似ているという指摘のようです。

たしかにメリオダスと孫悟空、エリザベスとブルマを比べると
似ていなくはないと思いますが
パクリとまで言ってしまうレベルにはないと思いますね。

レベルとしては影響を受けたんだろうなぁ、くらいですかね。

4.単行本コミックの背表紙

ドラゴンボールの背表紙(細い部分)を1巻から並べると
繋がったイラストになっている点は有名ですが
七つの大罪もこのシステムを取り入れており
この点がパクリだと言われているようです。

ただ七つの大罪以外にもジョジョの奇妙な冒険(第5部)やこち亀(一部)など
背表紙でイラストが繋がっている漫画は多数あります。

アイディアとしては取り入れていますが
それでパクリと断定するのはかなり乱暴な定義ですね。

5.主人公の設定

七つの大罪の主人公メリオダスとドラゴンボールの主人公孫悟空が
似ているという指摘もチラホラ見受けられました。

絵柄としては似通っている部分はあるのですが
性格などは全然似ておらず、この指摘は言い掛かりレベルですね。

6.ヒロインの設定

七つの大罪のヒロイン、エリザベスとドラゴンボールのヒロイン、ブルマについても
似ているという指摘がチラホラ見受けられました。

これもフォルムだけの問題なので、論ずるに値しないクレームですね。

7.武道大会の設定

最後にドラゴンボールの目玉イベントである天下一武道会と
七つの大罪の序盤で出てきたバアゼルけんか祭りが似ているという指摘です。

大会自体のシステムに加えて、主人公の知り合いが
変装して出場している(DB:チチ、七つの大罪:ディアンヌ)
という点についてパクったのではないかという指摘がなされています。

武道大会については幽遊白書、魁男塾等々
少年漫画では多く採用されているシステムで
キャラクターが変装して出場するというシステムもあり
ちょっと苦しい指摘のような気がします。

 

 

「七つの大罪」の「ドラゴンボール」パクリ疑惑における考察

ここまで漫画・アニメ「七つの大罪」にかけられた
「ドラゴンボール」パクリ疑惑について解説してきました。

これらを総合した私の考察は以下の通りです。

「七つの大罪」はパクリと断定するには弱いが
「ドラゴンボール」の影響は存分に受けている

特にスカウターの部分やバトル描写の部分などは
ドラゴンボールから取り入れたと言ってもいいレベルにあると言えます。

人間はインプットしたものからしかアウトプットが出来ません。

もしかしたら「七つの大罪」の作者鈴木央先生は
幼少期にドラゴンボールを見まくっていたのではないか?

と思って、色々と鈴木央先生のコメントを探したところ
過去にこんなコメントを残しているのを見つけました。

ジャンプ自体を読んでいましたが
烏山先生の「ドラゴンボール」だけは、
毎回、隅から隅まで読み返すほど熱中していた”

”漫画家になった現在も、「ドラゴンボール」や作者である
烏山明先生は憧れの存在であり続けている

自身がドラゴンボールの大ファンで毎週食い入るように見ていた事で
ドラゴンボールの世界観が鈴木央先生の中にインストールされた

と言えそうです。
(ちなみに鳥山明さんのアシスタント経験などもないそうです)

現在は何かあるとパクリ疑惑をつける風潮はありますが
何でもかんでもパクリと断定するのはあまり良い事ではないですよね。

アクション漫画を描いたらドラゴンボールのパクリ
バスケ漫画を描いたらスラムダンクのパクリ
サッカー漫画を描いたらキャプテン翼のパクリ

定義を広くとればとるほど、パクリの幅は広がってしまいます。

今回の「七つの大罪」の『ドラゴンボールパクリ疑惑』については
世界観やストーリーも全然違うし、
キャラクターの性格や設定も違うので
これでパクリというのはちょっと無理がありますね。

あくまで鳥山明先生を尊敬していて
ドラゴンボールの影響を受けていた鈴木央先生が描いた作品

そう結論付けます。

シンプルに面白い作品だと思うので、読んで見て下さいね。

「七つの大罪」の罪の重さについても考察を行っているので
興味のある方はご覧下さい。

(参考)「七つの大罪」罪の重い順に並べたらどうなるか考察してみた

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