漫画「ONE OUTS(ワンナウツ)」は野球盤ライアーゲームだね【感想・レビュー:ネタバレなし】

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ビジネスジャンプで1998年から連載されていた
人気漫画「ONE OUTS(ワンナウツ)」(作者:甲斐谷忍)について
感想(レビュー)を語ると同時に
「ONE OUTS(ワンナウツ)」の素晴らしさや得られる人生の教訓

などを話していきたいと思います。
(極力ネタバレのない形で話をしていますが、紹介上、若干のネタバレがある点はご容赦下さい)

また「ONE OUTS(ワンナウツ)」はどのあたりが特徴的なのか?
どのあたりが面白いところなのか?

「ONE OUTS(ワンナウツ)」の魅力なども語っていきたいと思います。

 

 

今回取り上げる漫画は

「ONE OUTS(ワンナウツ)」

です。

 

「ONE OUTS(ワンナウツ)」は1998年に連載開始されて
2006年まで連載されていた漫画で
ビジネスジャンプというマイナーな雑誌で連載されていたので
なかなか知っている人はいないと思います。

最初にこの漫画のジャンルを説明しておきましょう。

この漫画のジャンルは「スポーツ漫画」です。

 

スポーツ漫画の中でも「野球漫画」ですね。

野球漫画というと「MAJOR」や「ダイヤのエース」のように
王道の野球漫画を思い浮べる人が多いと思います。

  
(左:MAJOR  右:ダイヤのエース)

ただ、「ONE OUTS(ワンナウツ)」はちょっと毛色が違います。

 

野球を題材にしている漫画なんですが
そもそも「ONE OUTS(ワンナウツ)」って野球漫画なのかなぁ?

と思わせる出来栄えになっています。

 

作者の甲斐谷忍さんの代表作といえば
テレビドラマでも放送された「ライアーゲーム」ですが


(ライアーゲーム)

「ONE OUTS(ワンナウツ)」はライアーゲームのような
「ギャンブル漫画」の側面を持っています。

「持っています」というよりも
終盤になるにつれてどんどん野球漫画っぽさがなくなって

純然たる「ギャンブル漫画」に変わっていきます(汗)

 

なので、「野球漫画」としてはかなり異端な作品となっており
好き嫌いが分かれる漫画です。

という事で、「ONE OUTS(ワンナウツ)」がどんな漫画なのか
さっぱり分からなくなったところで

「ONE OUTS(ワンナウツ)」の魅力を存分に語っていきましょう。

 

と、その前に今、漫画好きの私がオススメな漫画を3作品紹介しています

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「ONE OUTS(ワンナウツ)」はどんな作品?

「ONE OUTS(ワンナウツ)」はビジネスジャンプで連載されていた人気漫画です。
ジャンルは野球漫画(スポーツ漫画)
作者は甲斐谷忍
コミックスは全20巻が発刊されています。

 

作者:甲斐谷忍
出版社:集英社
掲載誌:ビジネスジャンプ
掲載期間:1998年24号~2006年18号
巻数 全20巻




 

「ONE OUTS(ワンナウツ)」の概要とあらすじ

主人公の渡久地東亜(とぐち とうあ)は沖縄県で
賭野球(ワンナウト)を生業として生計を立てていました。
(ワンナウトとは独自のルールで行われる一打席勝負)


(主人公の 渡久地 東亜)

 

その賭野球に間違って参加してしまったチームメイトを救うために
「リカオンズ」のスター選手である児島弘道(こじま ひろみち)と対決


(リカオンズのスター 児島 弘道)

 

120km前後のストレートしか持っていない東亜ですが
児島の心理を巧みに読んで、見事に打ち取った東亜

完敗した児島は東亜にリベンジするために
選手生命を賭けて東亜との再戦を約束します。

そのリベンジマッチに見事に勝利した児島は
東亜の投球術に惚れてリカオンズにスカウトします。

「リカオンズ」は万年弱小のダメチーム

 

特にオーナーの彩川恒雄(さいかわ つねお)は金にしか興味がなく
金の為ならチームが負けても喜び、八百長まがいの事にも手を染める最悪のオーナー。


(リカオンズのオーナー 彩川 恒雄)

東亜の加入について無駄な人件費をかけたくない彩川は
東亜に過酷な契約条件を突きつけますが

東亜はワンナウトを取るごとにプラス500万円

逆に1点取られるごとにマイナス5000万円

という破格の条件を提示します。

前代未聞の条件で入団を果たした東亜。

果たして東亜はプロで稼ぐことが出来るのか?

東亜の入ったリカオンズは強豪チームになれるのか?

野球を題材にしながら、相手の心理を巧みに操り
大金を動かしていくサスペンス色の強い野球漫画

 

全体の概要・あらすじはこんな感じです。

 

「ONE OUTS(ワンナウツ)」の最初は
「賭け野球」をテーマにしているので
そっちの路線で行くのかなと思いきや

「まさかのプロ野球入り」

を果たし、プロの世界で戦うという異端のストーリです。

まあ、普通に考えれば賭け野球をやっている人が
プロ野球入りが出来る訳もなく
かなりめちゃくちゃな物語なのですが

まあ、そんな事はどうでもいいや

というようないい意味でのフランクさがあります。

甲斐谷忍さんの代表作である「ライアーゲーム」に通ずる世界観の漫画なので

「ライアーゲームが好きな人は楽しめる事、間違いなし」

です。

 

そんな「ONE OUTS(ワンナウツ)」の素晴らしさとを語っていこうかなと思います。



 

「ONE OUTS(ワンナウツ)」のここが凄い!

野球漫画だけどギャンブル漫画、この世界観は他にはない!

「ONE OUTS(ワンナウツ)」は野球漫画を題材にしている漫画ですが

実際は「ギャンブル漫画」です。

 

カイジとかで

「野球を対象にしているギャンブルがあるんだよ」

とか言って、ネタになってもおかしくないくらいです。

 

主人公の東亜はピッチャーなんですが
野球漫画でピッチャーというと

160km近くの豪速球を投げたり
多彩な変化球を投げたりして

その実力・能力で相手を圧倒していく

 

というのが普通のストーリーですが、
「ONE OUTS(ワンナウツ)」の場合は

約120kmのストレートだけで勝負をするという
大胆な設定になっています。
(ストレートは1種類じゃないんですが…)

 

例えば、初球は「見」と決め切っている打者に対して
ど真ん中の棒玉を投げ込んでカウントを稼いだり

苦手なコースを狙ってくるだろうと待っている打者に対して
敢えてその打者の得意なコースを投げて混乱させたり

相手を打ち取るのに洞察力を多分に使った心理戦を持ち込んでいます。

 

この視点はめちゃくちゃ新鮮です!

漫画のキャラクターなんて大体スーパーマンですよ

一般人が持ち得ていないような素質とか才能を持っていて
やり始めは素人だったとしても
あっという間に凡人を追い越してスター選手になるんですけど

東亜には身体的に優れた部分はありません。
(コントロールが良いとかはありますが…)

 

その点を排除して心理戦で勝負をする

 

というテーマで漫画を作ろうと思った視点は

この漫画の作者、すげぇ~!!

と思ってしまいました。

私達のような庶民は大多数が凡人ですからね。

東亜の立ち振る舞いはめちゃくちゃ参考になります。

 

あくまで勝つことだけが目的な訳ですから
練習をいっぱいやっても意味がないんですよ。

勝つためにはどのようなことをすればいいのか?

結果を出すためにはどのようなことをすればいいのか?

こういう事って考えているようで考えていないですからね~

 

例えば、英語を覚えるのに

「教科書を見て一生懸命勉強する」

事が一般的で、これをやらないと非難する人が多いですが

別に外国の映画を見て覚えても良いわけですし

好きな外国人の歌手の歌を聴いても良いわけなんで

 

自分が結果を出すためにどうすればいいのか?

をたっぷりと味わうことが出来る漫画になっています。

 

ただのギャンブル野球漫画と思うなかれ…

意外に勉強になっちゃう漫画ですよ。

 

楽しむ為には細かい設定は必要なし!バカバカしさを笑ってちょうだい。

「ONE OUTS(ワンナウツ)」は野球を捉える視点の違いが
面白いという話をしましたが、この視点と並ぶくらい特徴的なのが

「めちゃくちゃバカバカしい漫画だ」

という事です。

 

まず前提として、

ワンアウト500万円で1失点で-5000万円

 

って、こんな契約絶対にないでしょ!!

 

というところから始まるんですが

この設定がアホみたいに変わりまくります。

レートが自由に変えられるってなったりとか

東亜以外の選手(代理人)についても有効になるとか

おいおい、野球をなんだと思っているんだよ!

と、真面目な野球ファンが聞いたら怒り出しそうな
舐めた設定が「ONE OUTS(ワンナウツ)」の面白さです。

 

「監督の意向には絶対に従う」という契約が付け加えられて
3連戦で3連闘することになったりとか

額がインフレを起こして、現実味を完全になくしたり
東亜がオーナーになったりと

ともうやりたい放題です。

「ONE OUTS(ワンナウツ)」の次作となった
「ライアーゲーム」もなかなかのバカバカしさでしたが

「ONE OUTS(ワンナウツ)」のバカバカしさには敵いません。

漫画は面白くてナンボ!!

 

野球の面白味と心理戦の面白味とスケールの大きいバカバカしさが

絶妙に交わって、完成された作品となっているので
「ONE OUTS(ワンナウツ)」は必見です。




 

「ONE OUTS(ワンナウツ)」の全体評

「ONE OUTS(ワンナウツ)」は一応野球漫画ですが
実質心理戦を繰り出してお金のやり取りを行う

ギャンブル漫画です。

野球にギャンブル漫画を加えたところは非常に新鮮で
インパクト十分な作品に仕上がっています。

色々なジャンルの面白味を凝縮させ
そこに良い意味でのバカバカしさを加えた漫画なので

読みやすい漫画に仕上がっていますし
ギャンブル系の漫画が好きなら必見の漫画だと言えますね。

 

 

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2 件のコメント

  • バカバカしいと一笑に付して貶してますが、ワンナウツ契約はそもそも部外秘ですよ?
    あの契約時にいた人間しか与り知らぬ契約とは名ばかりの奴隷契約。
    それを彩川のプライドの高さと東亜の勝負師としての矜持で成立させてるのがミソなわけで。
    あたかも一般のプロ契約と単純比較してバカバカしいwくだらないwと腐すのはズレてますね・・・。
    勝負は運が絡むからあんなに東亜1人で抑えきれるわけ無い!とかならまだバカバカしいwってのも
    わかります。が、元から部外秘の名目上契約の体裁を取ってるだけに過ぎないのを非難するのは
    単に設定を理解しきれてないだけにしか見えません。本当に読まれました?
    ワンナウツ契約の内容が変化していく展開に関しても、「この契約は変化しない」と最初の契約内容に
    は無かったのですから別に何も不自然じゃないです。自分の都合のいいように変更する気満々だった彩川
    とそれを承知の上で引き受けた東亜の強烈な腹の探り合いが作品のメインなのでむしろ当然です。
    言ってみれば最初から変化するのは読んでればわかるのに、そこを変化するからアホ漫画!w
    ってのはどんだけ内容を理解出来てないんですか?と思わざるを得ないです。
    あと最初が野球漫画で徐々にギャンブル漫画にシフトしていくと書かれてますが真逆です。
    最初から中盤まで、巻にして1~10巻ぐらいまでがギャンブル漫画で以降に王道野球要素が増えてきます。
    批判するなと言うつもりは無いですが、いい意味でバカ要素とか持ち上げる振りして腐すなら
    せめて内容はしっかりと把握していてほしいです。あまり見てて気持ちよくはありませんよ。

    • コメントありがとうございます。

      内容を見ていて思ったのですが
      「バカバカしい」=「馬鹿にしている」
      と解釈されていませんか?

      私が言うバカバカしいというのは腐している訳でもなく、褒め言葉です。
      なぜかというと「バカバカしさ」を作ることって容易ではないと思っているからです。

      野球漫画はとかく王道になりがちです。
      キャラや設定に違いはあれど同じようなストーリーになる「野球」というジャンルにおいて
      一般ではありえないバカバカしい設定を取り入れてエッジを立たせている。
      (実際のプロ野球でワンナウツに出ているような契約をしている人はいないのは間違いないですよね?ほぼ100%破滅しますから…)

      これって凄い事だと思います。

      コメントの内容を見ていると「馬鹿にしている」と勘違いされていて、”批判記事”と決めつけられてしまっているように感じました。

      王道野球要素=優秀
      エッジの利いたバカバカしい設定=駄作

      という風に私は思っていません。
      王道には王道の素晴らしさがあり、バカバカしさにはバカバカしさの素晴らしさがあると思っています。
      ワンナウツは後者の素晴らしさがあるという印象ですね。

      このレビューは私の主観ですから、共感する方もいれば、反感を持つ方もいると思いますので、反感を持たれても仕方がないと思いますが
      批判記事ではない点だけは説明をしたくて返信をさせて頂きました。
      (あと漫画は全巻読んでいますよ、ただ連対責任的な感じになったり、オーナーになったりはさすがに現実離れのスケールがデカすぎでしょ?と思っただけです)

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