ビッグコミックスピリッツで2015年から連載されている
人気漫画「アオアシ」(作者:小林有吾)について
作中に出てくる数ある名場面、名シーンについて
特に秀逸だと思うものを選んでみました。
(紹介上、若干のネタバレがありますのでご容赦下さい)
「アオアシ」は読んでいて魂が震えるような
感動シーン、鳥肌もののシーンが多いのが特徴です。
感動が伝わるように話していきたいと思いますので
気になる方はアオアシを読んでくださいね。
きっとこのブログの何十倍も魂が震えると思います。
今回取り上げる漫画は
「アオアシ」
です。
サッカー漫画としては、多大な知名度があるわけではないですが
歴代のサッカー漫画でもナンバーワンの名作だと思えるくらい
この漫画には数々の名場面、名シーンが登場してくるので、堪能してください。
もし「アオアシ」がどんな漫画かだけを知りたい!
という人がいたらネタバレなしの
レビューも書いているのでこっちを見てください。
【感想・レビュー】アオアシは新しい切り口のサッカー漫画である!
あと、漫画好きの私がオススメな漫画を3作品紹介しています
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「アオアシ」はどんな作品?
「アオアシ」はビッグコミックスピリッツで連載されている人気漫画です。
ジャンルはサッカー漫画(スポーツ漫画)
作者は小林有吾、コミックスは26巻が発刊されています。
(2022年1月8日現在)
作者:小林有吾
出版社:小学館
掲載誌:ビッグコミックスピリッツ
掲載期間 2015年6号~
巻数 26巻
(2022年1月8日現在)
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「アオアシ」に出てくる名場面・名シーン
1.葦人が愛媛から東京へ出発するシーン
このシーンは物語の序盤に出てくるのですが
最初にして最大の見せ場だと断言できます。
貧しい家庭で育っている青井家の中で
福田からの誘いを受け、単身東京へ向かう事を決意する葦人
家庭の経済事情を知っている葦人は申し訳ないという思いもあり
母親と真正面から向き合って話をしようとしますが
寂しさもあり、子供と正面から向き合えない母紀子。
母の想いを知らないまま愛媛を後にする葦人に
兄が母からの手紙と贈り物を渡します。
不器用ながらも、大きな愛で葦人を包む紀子の
言葉一つ一つが全て心に刺さる真っ直ぐな言葉で
文章を読むだけで涙が止まらなくなります。
そして苦しい家計状況から捻出した
生活費用20万円と新しいスパイク。
もうこれを出された時点で号泣以外の選択肢がありません。
作者である小林さんのストーリー力、ボキャブラリーを
ここで思い知らされる名場面ですね。
2.葦人が福田からSBへのコンバートを命令されるシーン
このシーンは読んで字のごとくなのですが
感動したという点で凄いわけではなくて
ストーリー構成力の凄さを見せつけるシーンなんです。
というのも葦人はここまでいい感じで来るんですよ。
視野の広さという武器を見せつけつつ
サッカーの基本であるトライアングルを学び
そこから得点出来る組み立ても学んでいった事で
ここからエースストライカー青井葦人の誕生だ!
というところで福田から言い渡されるんですね~
このシーンの凄さは3つあります。
一つは前フリが超絶長いという事。
普通主人公がどこのポジションで活躍するのかというような
基本的な設定は1巻とか2巻の序盤で決まってくるものなのですが
コンバートが言い渡されるのがなんと61話目。
基本プレーの習得に至る多大な練習と苦労
フォワードとして覚醒するに至る過程を
めちゃくちゃ丁寧に描いた挙げ句にこれを持ってくる
という、どんでん返しが読者の心を大きく動かしてくれます。
もう一つは主人公にサイドバックをやらせるという大胆さ
サッカーの花形ポジションと言えば
普通はフォワードか司令塔(MF)です。
だからほとんどのサッカー漫画では
どちらかのポジションに主人公を据えますが
アオアシはその常識を裏切っているんですよね。
この良い意味での裏切りが素晴らしいんです!
そして理論的にも葦人がCFではなくSBである事を
言語化しており、適当に決めたキャラ設定ではない事も明示。
このユニークな設定を最高の形で表現しているんです。
最後の一つはタイミングです。
福田からの指示は試合終了後に行われたのですが
この試合で葦人は大活躍して、
フォワードとしての才能を爆発させているんですよね。
Bチームでの試合だったので
これで間違いなくAチームに昇格だ!
阿久津や栗林、義経達と一緒に試合をする葦人が見られるぞ!
と思ったところでの素晴らしい裏切り。
このシーンはこの3つを組み合わせる事で
最高のシーンに仕上がっている訳です。
素晴らしい構成だと思わず唸ってしまう最高の名シーンです。
3.日本代表遠征に帯同する阿久津が監督に認められる場面。
悲願だった日本代表に選出された阿久津。
同チーム内の桐木が選出に漏れる中、
桐木に強烈な皮肉をぶつけて、喜び勇んで遠征に行ったものの
著しく欠如したコミュニケーション能力から
チーム内で浮いてしまって、試合に出る事が出来ず
焦り、怒り、苛立ちを隠すことが出来ません。
そんな中、同じチームの義武、高杉達は
阿久津の性格をしっかりと考えて
激を飛ばし、より闘争心を燃やす方向へ導いていきます。
そして、日本代表監督もそんな阿久津の狂気を抑えることなく
認めてあげる事で、阿久津の自我を保たせて、試合に出してあげる
こんなシーンになっています。
このシーンの何が素晴らしいのかというと
『阿久津の個性を尊重している』点です。
普通の漫画だとコミュニケーションが取れないから
相手の気持ちを理解して、丸くなって、優しくなって
一緒にやっていくように本人が変わっていく。
というのが筋なんですが、
このシーンはそのセオリーを無視しているんですよね。
言わば、日本の横並び社会におけるアンチテーゼを立てている訳です。
私は気性が穏やかな方なので、阿久津のようなタイプは
めちゃくちゃ苦手なんですが、人によって性格はありますからね。
私が気性を荒く出来ないように、荒い人に穏やかになれというのは
無理があるというか、良さが半減してしまうんですよね。
結果として阿久津の成長に阻害する事になるんだと思います。
このあたりをしっかりと理解しつつ
従来の価値観と別の価値観を打ち立てる事で
ユニークさを際立たせる手法は素晴らしいの一言。
これによって阿久津の事がちょっと好きになりました。
まさに名場面だと言えます。
4.成京高校戦で葦人が浅利、黒田と連携を決めてゴールするシーン
アオアシはとにかく表現が秀逸なので
試合中の名シーン、名場面はたくさんあるのですが
今回、挙げたいのが、このシーンです。
小さい頃からサッカーの基礎を叩き込まれていた
昇格組でサッカーエリートである浅利と黒田は
セレクション組でサッカーの基礎が分かってない葦人を嫌い
チームメイトとして認めていませんでした。
スカウト生の富樫を含めて、とにかく仲が悪く
チーム内がバラバラになってどうしようもない状態。
だけれども、全員勝利への意思がある。
その中で葦人が武器である視野の広さを使いつつ
試合の中から考えに考え抜いて
トライアングルで攻める必要性に気づき
そして、一気にゴールまで繋げていくんです。
このシーンの良さは爽快感です。
サッカーにおける知識不足、仲間との不和
気持ちだけが空回りする苦しい状態。
これらが葦人の才能を付加させて一気に爆発するんですよ。
この爆発っぷりは見ていて鳥肌モノです。
正確に言うとこのゴールを皮切りに3点差を逆転するんですが
最後は浅利、黒田、葦人のトライアングルを葦人がアレンジして
大友を絡めて得点するんですが
この一連の逆転劇までずっと鳥肌立ちっぱなしなんですよ。
一瞬で終わらず、ずっと感動と興奮を
継続させる描写をみせてくれる点が
アオアシの醍醐味であり、素晴らしさなんですよね。
これぞアオアシといえる名シーンです。
5. トリポネの個人技で絶望に暮れ、葦人が退場に追い込まれるシーン
船橋学院高校戦は色々な要素があって
作中でも激熱の1戦だと言えるのですが
その試合を象徴するのが、このシーンです。
Jrから一緒にプレーしてきた平の為にと燃えるエスペリオン
前半は福田の悲願だった作戦
5レーンアタックが炸裂して先制点を奪います。
しかし、後半になってフォワードの
ポジションチェンジをしてきた船橋学院は
葦人にエースのトリポネをマッチアップさせます。
イーグルアイ(超俯瞰で見られる視野)に加えて
組織的な守備を完成させて自信満々の葦人はトリポネを押さえます。
しかし、押さえたはずのトリポネの足が
想定外のところから出てきて失点。
更なる能力を覚醒させ、完璧に対応していた事で
自信を喪失した葦人は混乱したままプレーして
最後はペナルティーエリア内でハンドをして一発レッドで退場。
押せ押せだった前半戦から一気に転落していく絶望的なシーンです。
このシーンの良さは急上昇からの急降下というギャップですね。
まるでジェットコースターのような激しい展開が
葦人の絶望感をより一層際立たせていて、最高の描写になっています。
このあと執念を見せる栗林と阿久津のプレーで同点に追いつくのですが
2人のレベルと自分を対比させて更に絶望に暮れていく。
波瀾万丈が漫画の主人公の宿命とはいえ
あまりにも残酷な展開にハラハラさせられっぱなしになります。
まあ人間は生きていれば、良いときもあれば
大きな落とし穴もあるんですよ。
落とし穴に落ちたときに、再び上昇していくのか、
そのまま地に落ちたままなのか、
自分を見つめ直した上で問われてきます。
今まで大切にしていなかったものに気付けるのか?
新しい自分に変化していけるのか?
単にサッカープレイヤーとしての転落だけでなく
人間を語る上での深い描写を見せてくれた
このシーンは間違いなく名シーンだと言えます。
ちなみにこの試合は試合終了までと
試合が終了してからを含めて
名場面のオンパレードなので、絶対に見てほしいですね。
「アオアシ」名場面・名シーンのまとめ
ここでは漫画「アオアシ」の名場面・名シーンを
5つほど紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
私が今まで見てきた中で、
これだけ名場面が詰まっている漫画は見た事がありません。
特に終盤になるとストーリーが延びやすくて
感動シーンも作りづらくなってくる漫画が多いのですが
「アオアシ」は最新刊付近が一番熱い
という異質の漫画になっています。
作者の小林有吾さんの表現力、ストーリー構成の上手さ
このあたりがとにかく光りますよね。
まだ世の中的な評価は高くありませんが
天才漫画家さんの一人だと思っているので
まだ「アオアシ」を見ていない人や
一度見たけど、最近見ていない人は、
是非、見てほしいですね。
「アオアシ」と検索して下さいね。
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